★基本的なことですが
携帯音楽プレーヤーはパソコンがないと利用できません。買ったはいいけれど、パソコンがないのでCDの音楽データをMP3ファイルに変換できない……ということになってしまうので、カセットテープのウォークマンやMDプレーヤーのつもりで購入しようと思っていた方は、利用できないので注意してください。
★購入目的をはっきりさせる
同一価格帯で製品比較をするのであれば、「記憶容量」、「連続再生時間」、「軽さ」、「操作性」、「充電池利用か」と「普通電池利用か」などが検討材料になります。いろんな機能があるにこしたことはないようにも思えますが、通勤・通学や外出の際に音楽を聞くだけなら、録音機能やFMラジオ受信機能などは不必要に思います。個人的には、容量が15GBのiPodを持っていて、いろいろ拡張機能はあるものの、iPodのハードディスクにデータを保存することはありますが、ほとんど携帯音楽プレーヤーとしてしか利用していません。予算に制限がある場合は、「自分は何をするために携帯音楽プレーヤーがほしいのか」を考えることが大切に思います。
数万円の製品になると、音楽プレーヤー以外の「録音機能」、「記憶媒体としてのハードディスク機能」、「動画再生機能」など様々な付加機能がつきますが、単に携帯音楽プレーヤーとしてだけ利用するのであれば、記憶できる容量が小さいことに納得できれば1万円以下でも十分と言えます。1万円〜2万円前後なら記憶容量も十分な製品も多く選択肢の幅もひろがります。2万円〜3万円前後なら十分すぎるほどの機能を有したプレーヤーのはずです。
★「充電池式」か「普通電池式」か十分検討する
気をつけたいのは、「普通電池」利用の場合、そのつど電池を購入する必要があるので、同一価格の製品なら、結果的に「充電池」利用製品のほうが経済的なので注意しましょう。連続再生時間が長くても、消耗品である電池がそのつど必要になる場合は、結果的に割高な製品になるので十分検討しましょう。
★操作性について
操作性に関しては、低価格機はコストをおさえている分、ディスプレイがなかったり、ランダム再生だったりで、やや操作しにくい面があり、価格が上がるにつれて操作しやすくなります。
★音楽データの大きさの目安
1曲あたりの音楽データの目安は、普通音質レベルのMP3形式にした場合は1曲あたり3〜5MB程度、高音質なら10MB〜15MB程度になります。ですから、1万円未満のメモリータイプのプレーヤーの場合、容量が128M〜256MBなので保存できる曲数が限られることを忘れないでください。
★ファイル形式
いろんなファイル形式がありますが、ほとんどのプレーヤーで「MP3」が採用されており、他のプレーヤーにも音楽データを移動や保存するなら「MP3」形式ファイルでデータを保存するとよいでしょう。また、同じデータの大きささなら音質がまさる「AAC」形式ファイルをサポートしていれば更によいと思いますが、「AAC」は全てのプレーヤーで採用されていないのが難点です。しかしながら、普通は同じ機種を使い続けることがほとんとで、ほとんど他の機種に音楽データのやりとりをすることはないと思うので、あまりファイル形式にこだわる必要はないと思います。どうしても、データのやりとりが必要な場合は「MP3」にすればよいわけですし。
★インターフェイス
パソコンと携帯音楽プレーヤーの接続の多くはUSBケーブルですが、1つだけ注意したい点としてはUSBの規格を必ず確認してほしいということです。どうしてかというと、「USB1.1の最高通信速度は12Mbps」、「USB2.0の最高通信速度は480Mbps」となっており、保存容量は大きいのに「USB1.1」を利用しているために、データ転送にやたら時間がかかる場合があるからです。
128MB〜256MBの容量なら問題はないでしょうが、GB単位の容量に対して「USB1.1」規格で接続しているプレーヤーは、個人的な見解になりますが利用者のニーズを考えていないと言えるかもしれません。ただし、一旦、プレーヤーにデータをいれてしまえば、頻繁に出し入れするわけではないので、さほど重要ではないという考え方もあります。 |
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