Windows Vista ではグラフィックスが重要

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Windows Vista ではグラフィックスが重要

パソコンの画面描画機能を担当するのがグラフィックスで、「チップセット内蔵型」と「高性能の独立タイプ」があります。最近は、チップセット内蔵型の性能が向上し、高度なグラフィック性能が要求される処理もこなせるようになっています。

NVIDIA社の「GeForce」シリーズATI Technologies社の「Radeon」シリーズなどが、代表的製品で、多くのパソコンメーカーで採用されています。

■Windows XPパソコンのグラフィックスについて
インターネットでのWebページ閲覧、メール、メッセンジャー、チャット、ホームページ作成、文書作成、表計算など一般的な作業をする場合は、標準搭載のままで十分です。

ただし、3Dゲームなどを快適に楽しみたい場合に限っては、やはり独立タイプのグラフィックス搭載機を選択するのが無難です。また、「FF(ファイナル・ファイタジー)」や「リネージュU」などのネットゲームなどによっては、グラフィックスやビデオメモリー容量を指定しており、指定のもの以外だとゲームが動作しない場合があるので注意してください。

Windows XPパソコンを購入するものの、Windows Vista にアップグレードを予定している場合は「 Windows Vista Capable (別ウィンドウが開きます) 」「 Windows Vista Premium Ready (別ウィンドウが開きます)」など、必ず Windows Vista にハードが対応している製品を選択してください。そうしないと、OSのインストールすらできなかったり、インストールできても、非常に動作が重かったり、エアロ機能が使えないなどの原因になり、パソコンのパーツを拡張する必要がでたり、ノートパソコンで拡張できないため、改めてパソコンを買い増ししなければならないなど、余計な出費が発生するので、上記のルールは絶対に守ることをおすすめします。

別の視点から言えば、現在販売されている、Windows Vista に対応しているWindows XP パソコンは、かなり高いスペックのパソコンなので、Windows XP のままなら、非常に快適に使いこなせるパソコンであるといえます。

■Windows Vista パソコンのグラフィックスについて
Windows Vista パソコンに搭載されているグラフィックスなら、インターネットでのWebページ閲覧、メール、メッセンジャー、チャット、ホームページ作成、文書作成、表計算など一般的な作業をするぶんには、標準搭載のままで十分です。

Windows XP 同様、3Dゲームなどを快適に楽しみたい場合に限っては、やはり独立タイプのグラフィックス搭載機を選択するのが無難です。また、「FF(ファイナル・ファイタジー)」や「リネージュU」などのネットゲームなどによっては、グラフィックスやビデオメモリー容量を指定しており、指定のもの以外だとゲームが動作しない場合があるので注意してください。加えて、ゲームがWindows Vista に対応しているかも、あわせて確認する必要があります。

「Aero(エアロ)がオンだと動作が重くならない?(別ウィンドウが開きます)」のページにて、Windows Vista パソコンは、従来のシステムと異なり、グラフィックスに画像などの描画をかなりの割合で担当させるており、CPUの負荷を軽減しているという内容の解説をしているので、ご一読ください。それくらい、Windows Vista パソコンでは、グラフィックスが重要になります。

パソコン購入時に、グラフィックスを選択したり、構成を指定する場合も考えられるので、下に主なグラフィックスの動作データを掲載しておくので、必要に応じてご利用ください。

■「Windows エクスペリエンスインデックス」によるグラフィックスの検証結果
Windows Vista は、WindowsXP にくらべて、要求されるハードウェアのパフォーマンスが非常に高くなっています。そのため、OSやアプリケーションソフトなどが快適に動作するかを調べるための「Windows エクスペリエンスインデックス」というツールが用意されています。

「Windows エクスペリエンスインデックス」は、ハードウェアのパフォーマンス結果を数値化し、そのパソコンの性能を得点で表します。マイクロソフト社によると、この得点は、最低は「1.0点」、最高は「5.9点」で、「3点」以上が Windows Vista を快適に使える目安とのことです。

下の表は、某・パソコン雑誌に掲載された「Windows エクスペリエンスインデックス」を利用しての、グラフィックスの検証結果です。

PCのタイプ グラフィックスの種類 検証結果
ノート用 チップセット(915GM)内蔵 1.9
チップセット(940GML)内蔵 2.1〜2.4
チップセット(943GML)内蔵 2.0〜3.1
チップセット(945GM)内蔵 3.1〜3.7
チップセット(RADEON XPRESS 200M)内蔵 2.2
チップセット(RADEON XPRESS 1100)内蔵 3.0〜4.3
チップセット(RADEON XPRESS 1250M)内蔵 3.5〜3.9
デスクトップ用 チップセット(RADEON XPRESS 200)内蔵 2.4〜3.3
チップセット(945G)内蔵 3.0〜4.2
GeForce 7600 GS(ビデオメモリー256MB) 4.7

チップセット内蔵のグラフィックスは、通常、パソコンのメインメモリーの一部をビデオメモリとして使います。Windows Aero を動作させるにはビデオメモリー128MBが必要で、メインメモリーが512MBだとビデオメモリーが十分確保できない場合があるなど、検証結果の数値は、グラフィックスの種類とビデオメモリーの容量で変化するため、1GBの状態で計測したとのこと。

ノート用のグラフィックス「チップセット(915GM)内蔵」では Aero は利用できず、「チップセット(940GML)内蔵」では Aero をオフの状態で起動し、設定変更で利用できることもあったが動作は重かったとのこと。

上記の結果から、ノート用のグラフィックスでは「945G系」か「RADEON XPRESS 1100」が、Aero を快適に使える最低ラインと言えます。

パソコン購入時に、グラフィックスを選択したり、構成を指定しなければならない場合の判断基準は、「一般的な作業しかしないのであれば、メーカー標準搭載のものを選択」し、「あまり知識はないが、より性能がよいものを搭載したい場合は、金額で判断」し、「知識があれば、パーツを指定」するとよいと思います。

総合的な結論として、グラフィックスに関しては、Windows Vista 対応の最新タイプを選択するのが無難だと思います。

■「 CPU 」と「 VPU 」という言葉について
「 GPU 」とは、「Graphics Processig Unit (グラフィックス・プロセッシング・ユニット)」の略で、グラフィックスの処理を専門に扱うCPUのことNVIDIA社のグラフィックスをあらわしている造語と言われています。

専門的な解説になりますが、従来の3Dグラフィックスカード(3Dグラフィックス・アクセラレータ・チップ)では、2Dや3Dの描画機能は不十分だったため、それを発展させたチップが、GPUになったのです。3D座標から2D座標への転換など、担当する処理が増えています。

ちなみに、ATI Technologies社では、グラフィックスのことを「 VPU 」=「VPU(Visual Processing Unit)」と言っていますが、早い話、おなじグラフィックスのことです。

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