パソコンのメモリとは、「データやプログラムを一時的に読み込み、CPUとやりとりするための作業領域のことを意味しています。メモリを厳格に管理しているOS(Windows2000/XP/Vistaなど)では、容量が大きいほど、パソコンがサクサク動作します。
ちなみに、Windows9X系は、メモリ管理があいまいなOSなので、メモリをせいぜい128MB〜256MB以上搭載しても、あまり意味はなく、お金の無駄遣いになるだけです。
■「メモリ」という言葉について
現在では、単純に「メモリ」と呼ばれていますが、RAM (ラム=Random Access Memory =ランダム・アクセス・メモリ)が正確な言葉であり、書き込んだり、読み込んだり自由にできる種類のメモリのことを指しています。
古い時代のメモリは、「任意の場所を読み書きする(ランダムにアクセスする)ことができないメモリ(ROM=ロム=Read Only Memory=リード・オンリー・メモリ)もあリ、ランダムにアクセスが可能なメモリと区別するために、RAM(ラム)と呼んでいました。
しかし、パソコンを、一般家庭で複数台所有するほど普及した現在では、ランダムにアクセスできるメモリが当然となり、特別な意味がなくなってしまったため、単純に「メモリ」と表現されるようになったのです。 |
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■WindowsXPパソコンに搭載するメモリ容量について
市販されているWindowsXPパソコンの中には、メモリが「256MB」搭載の製品もありますが、一般的な作業しかしない場合であっても「最低512MB」を搭載するのが無難です。動画編集、DTP、CAD、3Dゲームなどハードな作業をやる場合は、更に容量を増やすことをおすすめします。 |
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■Windows Vistaパソコンに搭載するメモリ容量について
Windows Vista は WindowsXP以上にメモリを消費するOSなので、Windows Aero(エアロ)をオフにすれば512MBでもなんとか使えますが、実際には1GB以上搭載するのが無難だと思います。
チップセットの内蔵グラフィックス機能を使うパソコンでは、メインメモリの一部(64MB〜256MB)がビデオメモリに使われるため、その分を差し引いた実質メインメモリ容量を考えると、やはり1GB以上の搭載が必須になります。
直販メーカーなど、仕様変更が可能な場合は、同容量のメモリを2枚装着した場合、高速データ転送を実現するデュアルチャネル動作にも対応している、DDR2メモリ(PC2-5300対応)などを選択すると、より
Windows Vista の性能をいかすことになります。最新の技術では、同容量でなくともデュアル・チャンネル動作をするメモリも開発されています。
ハードな作業をやるのであれば、メモリは2GB搭載にしたほうが、Windows Vista をサクサク動作させるはずです。 |
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■メモリの規格と速度について
メモリは、デスクトップ・パソコン用、スリムタイフのデスクトップ・パソコン用、ノート・パソコン用、携帯ノート・パソコン用などがあり、一般的な共通規格はありますが、大きさや形状が異なります。
また、「PC2-5300」や「PC3200」などは、メモリの速度の規格が違うと動作しないこともあるので、あまりパソコンに詳しくない場合は、直販メーカーサイトなら、その機種に対応しているメーカー純正のメモリを一緒に増設して購入するのが無難です。
タイプ |
規格 |
最大データ 転送速度 (動作周波数) |
解説 |
DDR2 SDRAM |
PC2-5300 (DDR2-667) |
約5.3GB/秒 |
主流は「DDR SDRAM」と「DDR2
SDRAM」。
以前の「SDRAM」は動作周波数1クロックあたりデータ転送は1回だが、「DDR
SDRAM(以下「DDR」)」は2回。
最新の「DDR2
SDRAM(以下「DDR2」)」は「DDR」に比べ、1クロックあたりデータ転送量が2倍に向上している。同じ動作周波数なら「DDR」は「SDRAM」の2倍、「DDR2」は4倍のデータを転送ができ、主に高スペックモデルに搭載されています。
規格が「PC2-5300」の場合、「PC2」の部分は「DDR2」であることを、「5300」の部分はデータ転送速度を示しています。また「DDR2-667」と表記することもあり、「SDRAM」の「667MHz相当」で動作することを意味しています。
★注目の新メモリ技術
最近では「デュアルチャンネル対応」のメモリーも増加しており、2枚組み合わせて使用すると、データ転送速度が2倍になるというものです。
従来までは、メモリは512MBが1枚のほうが処理は速かったのですが、「デュアルチャンネル対応」のメモリを利用すると、メモリ・バス(データの通り道)が通常の1本ではなく2本(デュアル)あるため速くなるという、理屈はいたって簡単な技術です。
あくまで「デュアルチャンネル対応」メモリを利用した場合なので、普通のメモリは、512MBが1枚のほうが処理は速くなるので注意してください。
更に進んだ最新の技術では、同容量でなくともデュアル・チャンネル動作をするメモリも開発されています。 |
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PC2-4200 (DDR2-533) |
約4.2GB/秒 |
PC2-3200 (DDR2-400) |
約3.2GB/秒 |
DDR SDRAM |
PC3200 (DDR400) |
約3.2GB/秒 |
PC2700 (DDR333) |
約2.7GB/秒 |
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