CPUの選び方

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CPUの選び方

CPU(Central Processing Unit=シー・ピー・ユー)は、パソコンの頭脳にあたる重要な装置です。

かなり前までなら、CPUブランド名、モデル・ナンバー、動作周波数(クロック周波数)を見れば、大まかなCPUの性能がわかりました。しかし、現在は、データ処理を実行する回路(コア)が1つだけの「シングル・コアCPU」、2つ内蔵している「デュアル・コアCPU」、4つ内蔵している「クアッド・コアCPU」、省電力機能に優れているものなど、単純にCPUのモデル・ナンバーを見ただけでは、その性能が推測しにくくなっています。

「CPUの選び方」という視点だけで解説すれば、Windows Vista パソコンに搭載するCPUに関しては、Windows Vista というOS(オペレーション・システム)では、メインの処理とは別にバックグラウンドで行われている処理が多いことを考慮すると、インテル社製なら「 Core 2 Duo 」、「 Pentium Dual-Core 」、AMD社製なら「 Turion 64×2 」など、同時に複数の処理ができる「デュアル・コアCPU」搭載のパソコンを選択するのが、パソコンの性能をよりいかすことになると言えます。

「クアッド・コアCPU」は、まだまだ高額なので、非常にハードな作業をする場合に限り選択するとよいと思います。逆に、インターネットなど一般的な作業しかしない場合には、Celeronなどのシングル・コアCPUでも十分使えます。

最終的には、パソコンの仕様目的や購入予算の問題になると思います。

■2008年夏モデル・パソコンに搭載されている主なCPU
主なCPU 簡易解説
Xeon
(クアッド・コア)
インテル社製の4つのコアをもつCPUの最上位で、現在のところ仕様変更可能な一部の直販メーカーでのみ提供されています。
Core 2 Extreme
(クアッド・コア)
インテル社製の4つのコアをもつCPU。Core 2 Quadの上位になります。
Core 2 Quad
(クアッド・コア)
インテル社製の4つのコアをもつCPU。Core 2 Duoの上位になります。
Core 2 Duo
(デュアル・コア)
インテル社製の2つのコアをもつ(デュアル・コア)CPU。2006年秋モデル頃から登場し、ノート用とデスクトップ用がある。処理能力が高いデュアル・コアCPU「Core Duo」に、消費電力をおさえる技術が加わった最新のCPU
Pentium Dual-Core
(デュアル・コア)
2007年夏に登場したデュアル・コアCPU。Core 2 Duoの下位モデルで、性能は若干劣るが低価格です。
Celeron
Celeron M
インテル社製のシングル・コアCPUで、手ごろな価格の売れ筋モデルに使われています。今後は「Celeron」の名称に統一されていきます。
Turion64×2
(デュアル・コア)
AMD社製の2つのコアをもつ(デュアル・コア)CPU高性能ノート用CPUで、インテル社製の「Core 2 Duo」や「Core Duo」のライバルCPUです。「Core 2 Duo」と同程度の性能でありながら、やや価格が安いCPUなので、少しでも安く、高い性能のパソコンを希望する場合の選択機種などに搭載されていることが多い。
Sempron AMD社製のデスクトップ用CPUやや価格が安いCPUなので、少しでも安く、高い性能のパソコンを希望する場合の選択機種などに搭載されていることが多い。
モバイルSempron AMD社製のノート用CPU性能は「Celeron M」と同程度やや価格が安いCPUなので、少しでも安く、高い性能のパソコンを希望する場合の選択機種などに搭載されていることが多い。

■最低限知っておきたいCPU関連の用語
用語 簡易解説
キャッシュ データを一時的に保存しておく領域のこと。同じような処理を繰り返す場合、無駄にメモリーからデータを引き出す必要がないたように考えられたCPUの性能をひきだすための技術です。
FSB 「Front Side Bus」の略称で、CPUとチップセットを結ぶBus(バス=データの通り道)あるいはその速度を示します。速度の場合「……MHz」と記述され、値が大きいほど高速になります。
TDP 「Thermal Design Power」の略称。「熱設計電力」と訳され、プロセッサの設計上想定される最大放熱量を表わす単位になります。
VT 「Virtualization Technology」の略称。「仮想化技術」と訳され、1台のパソコンで2つ以上のOS(オペレーション・システム)を同時起動する時に便利な技術。ただし、現在のところ一般的な利用をしている場合、ほとんど利用価値は低い。
Centrino
(セントリーノ)
パソコンによっては「Centrino(セントリーノ)」というシールが貼っている場合があり、これはインテル社製のプラットフォーム(特定のCPUやチップセットの組み合わせ)のブランド名のこと。「Centrino(セントリーノ)」は高性能ノートパソコン向けで、Core Duo やPentium M などの省電力CPUと、それに対応したチップセット、インテル製の無線LANユニットの組み合わせを示しています。
Viiv
(ヴィーブ)
パソコンによっては「Viiv(ヴィーブ)」というシールが貼っている場合があり、これはインテル社製のプラットフォーム(特定のCPUやチップセットの組み合わせ)のブランド名のこと。「Viiv(ヴィーブ)」は、AV機能(オーディオ・ビジュアル機能)を強化したデジタル・エンターテインメントパソコン向けで、Core 2 Duo などの高性能デュアル・コアCPU、それに対応したチップセット、WindowsXP Media Center Edition 2005を搭載し、ブロードバンド動画配信サービスにも対応していることを示しています。
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