液晶ディスプレイについて

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液晶ディスプレイについて

2007年夏モデルでも解説していますが、2005年のIDC Japan社(IT専門調査会社)の調査によると、「日本国内のパソコン用ディスプレイの99%が液晶に移行している」という結果が得られ、2008年現在、ノート・パソコンもデスクトップ・パソコンも、ほぼ100%液晶ディスプレイになっています。

2008年夏モデルの液晶ディスプレイ傾向は、Windows Vista を意識した「ワイド液晶」が主流になっています。

■2008年夏モデルの液晶ディスプレイの傾向
PCタイプ 解  説
ノート A4ノート・タイプなら「15.4型ワイド」液晶が主流です。「ワイド液晶」は業界の流れであり、これは Windows Vista を意識してのことです。

Windows Vistaは、画面右側にガジェットというアクセサリソフトを置くエリアを設けるなど、ワイド液晶でより使いやすい設計になっているのです。

また、「ワイド液晶」でDVDの映画を見た場合、画面上下の黒い部分が少ないので、違和感なく視聴することができます。これは液晶の性能が向上したのではなく、画面の縦横比率が映画スクリーン比率に近くなったためです(映画やテレビなどは、適切な画面比率があるのです)。

15インチよりも表示エリアは広いので、エクセルなど表計算ソフトの表示範囲が拡大され見やすくなるメリットもあると言えます。

「Windows Vista はワイド液晶がいい」と掲載しているパソコン雑誌やWebページがほとんどですが、当サイト管理人の個人的見解としては、これは好みの問題だと思います。

WindowsXPのままパソコンを利用したり、仮にWindows Vista で使うにしても、画面右側のガジェットはかなりのメモリを消費しパフォーマンスに影響するため、パソコンをサクサク動作させたい人にとっては邪魔なだけなので、ガジェットを消して利用するので、あまりワイド液晶にこだわる必要はないと思います。これは人によって意見の分かれるところでしょう。
デスクトップ デスクトップは「17インチ」と「20インチ」などが主流です。

デスクトップもWindows Vista 対応を考慮して「ワイド液晶」モデルが主流になっています。

テレビパソコンの人気に後押しされ、デジタル放送対応モデルが増えたため「ワイド液晶」が増加したとも言えます。デジタルチューナー内蔵モデルには、「16 : 9」のハイビジョン画面にあわせたワイド液晶も標準搭載されている場合もあります。

■液晶の規格
液晶規格 画面解像度
(単位:ドット)
縦横比 解  説
VGA 640×480 4 : 3 「XGA」や「WXGA」の表記は、「画面解像度=表示ドット数」など液晶の規格を示しています。

「GA」は「Graphics Array」のことで、直訳すれば「画像配列」のような意味になります。

A4ノートの15インチ液晶は「XGA」の「1024×768」が標準になります。

「WXGA」は「XGA」画面よりも横長で「ワイド」なので、頭文字の先頭にワイドの意味の「W」がついています。また、解像度が高い規格には「S(スーパーという意味)」や「+(プラス)」の文字や記号がつきます。「U」は「Ultra (ウルトラ)」になり縦の比率が大きくなる時につきます。

解像度が高くなると、より広範囲を表示できるようになりますが、表示文字が小さくなるので注意してください。

ワイド液晶は、ハイビジョン「16 : 9」に近い縦横比なので、DVDで映画を見る用途などに適しています
SVGA 800×600 4 : 3
XGA 1024×768 4 : 3
WXGA 1280×768 15 : 9
1280×800 16 : 10
1360×768 16 : 9
WXGA 1440×900 16 : 10
SXGA 1280×1024 5 : 4
SXGA 1400×1050 4 : 3
WSXGA+ 1680×1050 16 : 10
UXGA 1600×1200 4 : 3
WUXGA 1920×1200 16 : 10

■主なメーカー独自の液晶の特徴
メーカー 名称 解  説
NEC スーパーシャインビュー
(EX、EX2、EX3)、
高輝度デジタルTFT液晶
明るくて応答性が速い高性能版の「スーパーシャインビュー」液晶は、現在、3タイプがあるようです。
シャープ RCエンジン搭載
ASV方式ブラックTFT、
ピュアクリーン
「ASV方式ブラックTFT」液晶は、液晶テレビと比べてもトップクラスの明るさ(輝度630cd/u)で、視野角も広いです。さすが「液晶のSHARP」です。

★輝度の単位解説
「cd/u」は「輝度(明るさ)」を示す単位で、「cd(カンデラ)、/(まい)、u(平方メートル)」、つまり1u当たりの明るさと示しています。「nit(ニット)」や「lm/sr・u]」などと表記されることもあります。
東芝 (高色純度、高輝度)
Clear Super View
Qosmio上位モデルに搭載され、2灯式バックライトで明るさを向上させ、色の表現範囲も広いです。
富士通 スーパーファイン
(DXU、VX)、
低反射ハイビジョン
「スーパーファインDXU」はノート用、「スーパーファインVX」はデスクトップ用の高性能液晶で、色の表現範囲が広く鮮やかです。
ソニー クリアブラック(LE) 名前のとおり黒を美しく表現でき液晶です。光沢タイプの液晶ですが、ARコート処理という技術をほどこし画面の不要な映りこみを低減しています。

★「ARコート」の解説
「ARコート」とは、「特定の波長を吸収することで外光の反射を減らす」光沢液晶に利用されている技術です。吸収する波長の範囲を広げれば(多層ARコート)それだけ外光反射を抑制できるのですが、コストが高くつくうえ、輝度(明るさ)が低下してしまう欠点があります。

■注目の液晶技術
最近では、パソコンの液晶でも液晶テレビ並みの画質を様々な技術研究がなされています。

「高色純度液晶」という技術では、液晶の裏側で発光するバックライトを改良し、表現できる色の範囲を広げ、映像をより鮮やかに表示できます。

「2灯式バックライト」という技術では、名前の示しているとおりバックライトを2つ搭載し、昼間の明るい室内でも暗さを感じずテレビ視聴が楽しめる工夫がなされています。

モバイルPCでは、白色LED(発光ダイオード)を使ったバックライトを搭載することにより、消費電力をおさえたほか、LEDがコンパクトであることを利用して液晶部分を薄くしています。
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