テレビ機能について

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テレビ機能について

「2008年夏モデルのテレビ機能について」ですが、多少の変化はあるものの、ベースとなる基本技術は変わっていません。以下は、2007年夏モデルの内容を少し加筆修正したものです。

「パソコンにテレビ機能は必要ない」という方は無視してもよい傾向と言えます。

■地上デジタル放送対応パソコンの充実
2011年7月24日に、アナログテレビ放送が完全終了(停波)することが目前にひかえているという背景もあり、アナログ放送からデジタル放送への移行がテレビパソコンでも如実にあらわれてきています。

ますます地上デジタル放送対応パソコンが充実し、低価格化が更に進んでいます。ワンセグチューナーが選択できたり、標準搭載した機種も増えています。また、リビングなどに置いてテレビとして使うための大画面モデルも増えています。

■搭載されているテレビチューナーやソフトを必ず確認する
テレビ機能を搭載したパソコンが各メーカーから発売されていますが、搭載されているチューナー、視聴・録画ソフトの違いにより、使える機能が異なるので必ず仕様の確認が必要です。

テレビチューナーを2基内蔵したしたダブルチューナー搭載モデルもあります。違うチャンネルの2番組を同時録画したり、液晶画面を分割して2番組を視聴することができるため便利です。ただし、この機能は、同時録画はできるが同時視聴はできなかったり、その逆であったり、アナログ2番組とデジタル1番組の合計3番組の同時録画ができるなど、メーカーや機種によって性能が異なるのと、発売時期によっても性能が変わる可能性があるので、購入時に製品の仕様を必ず確認してください。

地上デジタル、BS、110度CSデジタル、地上アナログなど、どの放送に対応しているのか。
録画機能なら、デジタル放送をDVDにムーブ(移動)できるのか、コピーワンス番組(データ録画保存が1回しかできない番組)は、その特性の関係で、ハード・ディスク・ドライブ(以下「HDD」)からDVDに直接録画やデータ移行ができないという制限のままの機種なのか。テレビパソコンでの番組ダビングはDVD1枚だけにしかできないのかなども確認しましょう。

■インスタントテレビ機能
Windowsを起動しなくともテレビを見ることのできる「インスタントテレビ機能」が各メーカーで更に充実しているようです。「インスタントテレビ機能」でも録画や番組再生できるモデルも増えてきましたが、使える機能がメーカーによって異なるので注意が必要です。

メーカー別インスタントテレビ機能の比較
メーカ 機能名 TV
視聴
テレビ録画 HDD録画番組の再生 CD・
DVD
再生
HDD DVD-RW
/-RAM
インスタント録画分 Windows
録画分
NEC インスタント機能 ×
ぱっと観テレビ、
インスタント機能
× × × ×
シャープ INSTANT PLAY × ×
富士通 インスタントMyMedia
DVD-R
AMのみ
東芝 QosmioPlayer × ×
ソニー インスタントモード × × ×
※上記は2006年春モデルのデータですが、機能は機種や機能変更により随時変わる可能性があるので、必ず仕様を確認するようにしてください。

■高画質化機能
テレビ・チューナーや液晶には、テレビ視聴や録画の画質を向上させる「高画質化機能」があります。

【代表的な高画質化機能】
機 能 名 解  説
ゴースト低減機能 建物や山に反射して、アンテナに遅延して到達する電波の影響で、画面が2重3重に映る「ゴースト」現象を防ぐ機能です。
デジタル・ノイズ・
リダクション機能
電波状況の悪化などが原因で、画面全体に出るノイズや輪郭のざらつきをデジタル処理によって除去する機能です。
3次元Y/C分離機能 映像を輝度信号(Y)と色信号(C)に分離する際に、水平と垂直方向に加えて前後の画面信号の違いを比較して高精度で分離する機能です。

【高画質化機能を理解するのに知っておきたい用語】
用 語 解  説
I/P変換 「ちらつきの少ない映像に変換すること」。ほとんどの場合、1秒間に60コマの映像に変換しています。
スケーリング 「液晶の解像度にあわせて、映像の解像度を変換すること」。アナログ放送ではVGA程度の解像度(640×480)しかないので、これを引き伸ばして表示しているため、うまく解像度を変換しないと、精細感を失ってしまった映像になってします。
オーバードライブ 「液晶に特有の動きボケ(残像感)を軽減すること」。動きの激しいスポーツ番組を視聴する時に活躍する技術。

【メーカー別の高画質化機能と特徴】
メーカー 高画質化機能名 特 徴
NEC VISITAL 複数の高画質化機能を1チップのLSIに収め、回路間で信号をデジタル伝送して劣化を防ぎます。

★LSI(エル・エス・アイ)とは
「Large Scale Integration」の略称で、IC(集積回路)のうち、素子の集積度が1000個〜10万個程度のものを指します。1970年代に、初期のICから飛躍的に集積度が高まった技術や製品を区別するために生まれた呼称なのですが、現在では「IC」という語と同じく単に半導体集積回路一般を指す言葉として使われています。集積度が10万を超えるものをVLSI、1000万を超えるものをULSIと呼んで区別した時代もありましたが、現在ではこうした区別もほとんど使われなくなりました。
シャープ 鮮やかエンジン 液晶テレビAQUOSで培った液晶技術と、液晶性能を引き出す高画質化技術を融合しています。
東芝 Qosmio Engine 最大17種類の画像処理技術で、ノイズや動画の残像を低減させるうえ、インスタントテレビ機能でも有効に働きます。
富士通 Dixel ハードとソフトの高画質化機能を組み合わせた技術です。
ソニー Motion Reality LE 液晶専用描画エンジンで動画データを処理し高画質を実現しています。「Motion Reality LE」はソフト処理なので多少画質が落ちます。
日立 高画質ハードウエア
TVチューナー
VHSテープからのダビングをした場合、画面のゆらぎを低減するタイムベースコレクターを搭載しています。

★TBC(タイムベースコレクター)とは
VTRは回転ヘッドの回転ムラやテープの走行速度のムラなどにより、映像信号に時間的な変動を持っており、他の映像機器との同期が取れにくくなったり、再生画像に悪影響を与えることがあり、これを防ぐために正しい時間軸の映像信号に補正するのが時間軸補正装置(TBC=タイムベースコレクター)です。
※技術の進歩により各メーカーの仕様も変わっていくと思われます。

■テレビ視聴や録画に便利な機能
以下のような「テレビ視聴や録画に便利な機能」があります。各メーカーの機能名は違いますが、ほぼ同じ機能をまとめて解説しています。

機能名 解  説
タイムシフト 選局中の番組を録画しながら再生、時間をずらして視聴できる機能。いい場面なんだけど、トイレに行きたいなどの場合、画面を一時停止して、後から見ることができる機能。
キーワード録画
おまかせ録画
おまかせ・まる録
登録したキーワードと電子番組表のデータを比較して、合致した番組を自動録画する機能。
野球延長 野球中継などの後番組を録画予約している場合、延長の可能性があると録画時間を自動延長をし、後の番組の尻切れを防ぐ機能。
ナイトモード
ナイト録画モード
おやすみディスプレイ
深夜などの時間に予約録画した場合、パソコンが起動しても画面表示や音声をオフにしたままで録画できる機能。
いいとこ観(み) 録画番組の映像や音声を分析し、ハイライトシーンだけを抽出して視聴できる機能。
さかのぼり録画
巻き戻し録画
プレイバック録画
視聴中の番組を保存したくなった時、さかのぼって録画する機能。但し、視聴開始以前の時間には戻れません。
ぴったり録画
ジャストダビング
ピッタリ保存
ぴったり1枚機能
DVDフィット機能
DVDピッタリ記録
ダビングしたい番組のデータがDVD1枚に収まらない時、録画レートを自動調整する機能。NECは録画時間も調整可能です。
※技術の進歩により各メーカーの仕様も変わっていくと思われます。
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