何が変わった、2005年パソコン秋冬モデル

 NEW Lalalaland トップ > 何が変わった、2005年パソコン秋冬モデル
何が変わった、2005年パソコン秋冬モデル

このコーナーでは、パソコンメーカー各社から発売された「2005年秋冬モデル」の最新スペック分析を解説しています。

CPU

【売れ筋モデルのCPU動向】
PCタイプ 売れ筋モデル
の主流CPU
解  説
A4ノート Celeron M 低価格だがパワーは十分あるので、Officeなどの事務系ソフトの利用、メール、Web閲覧が中心なら満足できます。
携帯ノート Pentium M 高級な「Pentium M」搭載機が多くなっています。処理状況に応じて動作周波数を変え、消費電力を節約する「拡張版SpeedStep」機能があるため、「Celeron M」よりもバッテリーのもちがいいことが、モバイル性能重視で搭載に選ばれたと思われます。
デスクトップ Celeron D 低価格で実用性が高い「Celeron D」が主流。高スペック用の「Pentium D」がそれに続いています。HT(ハイパー・スレッディング)の「Pentium 4」は減少傾向にあります。

【注目のCPU】
PCタイプ 注目のCPU 解  説
ノート Sempron AMD社の「モバイルSempron」搭載機が増加。省電力機能「PowerNow!」を搭載した「Celeron M」のライバルにあたります。
Turion 64 64bit対応で「Pentium M」のライバルとして高スペック機に搭載。
デスクトップ Pentium D デスクトップの高スペックモデルに搭載されているインテル社の新しいCPU。今まで高スペックモデルの主流だった「Pentium 4」をしのぐ割合で搭載されています。

最大の特徴は「デュアルコア」構造で、CPU内部でデータ処理を実行する回路(コア)を2個内蔵しており、「スレッド」と呼ばれるデータ処理ブロックを、それぞれのコアで同時に処理できる。ビデオ編集ソフトで動画を圧縮しながらゲームをするなど、複数の作業を同時にこなす際に威力を発揮します。Photoshopなどのマルチスレッド対応ソフトなら単独使用でもデュアルコアの性能を引き出せますが、まだマルチスレッド対応のソフトが少ないのが現実。

「HT(ハイパー・スレッディング)」の「Pentium 4」も2つのスレッドを同時処理できますが、デュアルコアの「Pentium D」は同時処理効率が更に高く、「Pentium 4」の後継とされています。

AMD社の「Athlon 64×2」も64bitデュアルコアCPUですが、まだ店頭モデルで標準搭載されているマシーンがないため、BTOショップ、自作、直販サイトでCPU選択できる場合にのみ搭載が可能になるようです。

メモリー

2005年秋冬モデルでは、標準で512MBのメモリーを搭載したモデルが増え、WindowsXPをより快適に動作させる環境が進歩しているのは嬉しい限りです。メーカー直販サイトでも、「メモリー512MB無料増設キャッペーン」を実施したり、「メモリー512MB搭載マシーン」限定マシーンを提供することも多くなっています。

【メモリー規格について】
タイプ 規格 最大データ
転送速度
(動作周波数)
解説
DDR2 SDRAM PC2-4200
(DDR2-533)
約4.2GB/秒
(133MHz)
主流は「DDR SDRAM」と「DDR2 SDRAM」

以前の「SDRAM」は動作周波数1クロックあたりデータ転送は1回だが、「DDR SDRAM(以下「DDR」)」は2回。

最新の「DDR2 SDRAM(以下「DDR2」)」は「DDR」に比べ、1クロックあたりデータ転送量が2倍に向上している。同じ動作周波数なら「DDR」は「SDRAM」の2倍、「DDR2」は4倍のデータを転送ができ、主に高スペックモデルに搭載されています。

規格が「PC2-4200」の場合、「PC2」の部分は「DDR2」であることを、「4200」の部分はデータ転送速度を示しています。また「DDR2-533」と表記することもあり、「SDRAM」の「533MHz相当」で動作することを意味しています。

★注目の技術
同じ容量の「デュアルチャンネル対応」のメモリーを2枚組み合わせて使用すると、データ転送速度が2倍になります。メモリー512MBの1枚より、256MBが2枚のほうが速くなるのです。あくまで「デュアルチャンネル対応」のメモリーを利用した場合なので、普通のメモリーは512MBが1枚のほうが処理は速くなるので注意してください。
PC2-3200
(DDR2-400)
約3.2GB/秒
(100MHz)
DDR SDRAM PC3200
(DDR400)
約3.2GB/秒
(200MHz)
PC2700
(DDR333)
約2.7GB/秒
(166MHz)
PC2100
(DDR266)
約2.1GB/秒
(133MHz)

HDD(ハード・ディスク・ドライブ)

パソコンでテレビを見たり、番組録画ができる「テレビパソコン」の人気で、ハード・ディスク・ドライブ(以下「HDD」)の容量は大容量になっています。

★ワンポイント・アドバイス
デスクトップに限らずノートパソコンのHDDも大容量化の傾向にあり、大は小をかるね……とも言えますが、テレビはテレビ、パソコンはパソコンと割り切って考え、また動画の録画や編集作業をしないのであれば、HDDの容量はさほど気にしなくてもよいと思います。

HDD容量が大きいと、データがたくさん保存できるのは事実です。しかし、万一パソコンが故障した場合には、全てのデータを一瞬にしてなくしてしまう可能性があるので、データ保存は外部のHDDなどにすると考えれば、HDDの容量は標準搭載程度で十分だと思います。現在のパソコンは、ノートタイプでさえHDDの容量が30GB~40GBなので、Officeなどの事務系ソフトの利用、メール、Web閲覧が中心の利用なら足りなくなることはないでしょう。

当サイト管理人の場合、ノートパソコンの容量は40GBで、「80GB」と「120GB」の外付けできるHDDを所有していて、データのほとんどはそっちに保存しています。パソコンには、ほとんどデータは保存していません。また、本当に重要なデータは「MOディスク」や「CD-ROM」などに保存しています。

ただし、動画保存や編集をする場合には、やはりある程度HDDの容量がないとパソコンの動作が遅くなるので、最終的には「パソコンで何をやりたいのか?」になってしまうと思います。

DVDドライブ

「DVDスーパーマルチ」ドライブ搭載が増え、これにより、現在市販されている記録型DVDメディア(DVD-R/+R/-RW/+RW/-RAM)全てに書き込みが可能なになりました。

グラフィックス

パソコンの画面描画機能を受け持つグラフィックスは「チップセット内蔵型」と「高性能の専用チップを使うタイプ」があります。最近は、チップセット内蔵型の性能が向上し、高度なグラフィック性能が要求される処理もこなせるようになっています。

3Dゲームなどを快適に楽しみたい場合に限っては、やはり独立タイプのグラフィックス搭載機を選択するのが無難です。「FF(ファイナル・ファイタジー)」や「リネージュⅡ」などのネットゲームなどによっては、グラフィックスやビデオメモリー容量を指定しており、指定のもの以外だとゲームが動作しない場合があるので注意してください。

しかし、ゲームは利用しなく、事務処理、メール、Web閲覧など一般的なことしかしないのであれば、標準搭載のスペックで問題が生じることはまずありません

【2005年秋冬モデルの主流グラフィックス】
PCタイプ チップ名 解  説
ノート i915GM グラフィック機能を内蔵したIntel社のノート用チップ。内蔵型チップの中では比較的高性能。
RADEON
XPRESS
200M
ノートPCの上位モデルに搭載されるこのが多いチップセット内蔵型。
デスクトップ i915GV スタンダードモデルに搭載されるこのが多いチップセット内蔵型。
i945G 「Pentium D」に対応するチップセット内蔵型。「i915GV」より高性能。

液晶

【2005年秋冬モデルの動向】
PCタイプ 解  説
ノート A4ノートの主流は「15インチ」ですが、「15.4インチ・ワイド」搭載のモデルが増加してきました。

「15.4インチ・ワイド」でDVDの映画を見た場合、画面上下の黒い部分が少ないので、違和感なく視聴することができます。これは液晶の性能が向上したのではなく、画面の縦横比率が映画スクリーン比率に近くなったためです(映画やテレビなどは、適切な画面比率があるのです)。

15インチよりも表示エリアは広いので、エクセルなど表計算ソフトの表示範囲が拡大され見やすくなるメリットがあります。
デスクトップ 17インチ、19インチが主流ですが、テレビパソコンの人気に後押しされ、AV機能(オーディオ・ビジュアル機能)重視としてワイド液晶も増加しています。特にデジタルチューナー内蔵モデルには、「16 : 9」のハイビジョン画面にあわせたワイド液晶が標準搭載されつつあります。

【液晶規格の解説】
液晶規格 画面解像度
(単位:ドット)
縦横比 解  説
XGA 1024×768 4 : 3 「XGA」や「WXGA」の表記は、「画面解像度=表示ドット数」など液晶の規格を示しています。

A4ノートの15インチ液晶は「XGA」の「1024×768」が標準になります。

「WXGA」は「XGA」画面よりも横長で「ワイド」なので、頭文字の先頭にワイドの意味の「W」がついています。また、解像度が高い規格には「S(スーパーという意味)」や「+(プラス)」の文字や記号がつきます。

解像度が高くなると、より広範囲を表示できるようになりますが、表示文字が小さくなるので注意してください。

ワイド液晶は、ハイビジョン「16 : 9」に近い縦横比なので、DVDで映画を見る用途などに適しています
WXGA 1280×768 15 : 9
1280×800 16 : 10
1360×768 16 : 9
WXGA 1440×900 16 : 10
SXGA 1280×1024 5 : 4
SXGA 1400×1050 4 : 3

【メーカー独自の液晶の特徴】
メーカー 名称 解  説
NEC スーパーシャインビュー
(EX、EX2)、
高輝度デジタルTFT液晶
明るくて応答性が速い高性能版の「スーパーシャインビューEX2」液晶は、LaVie Lの売れ筋モデルLL750/DDにも搭載されています。
シャープ RCエンジン搭載
ASV方式ブラックTFT、
ピュアクリーン
XGシリーズの「ASV方式ブラックTFT」液晶は、液晶テレビと比べてもトップクラスの明るさ(輝度630cd/㎡)で、視野角も広いです。さすが「液晶のSHARP」です。

★輝度の単位解説
「cd/㎡」は「輝度(明るさ)」を示す単位で、「cd(カンデラ)、/(まい)、㎡(平方メートル)」、つまり1㎡当たりの明るさと示しています。「nit(ニット)」や「lm/sr・㎡]」などと表記されることもあります。
東芝 (高色純度、高輝度)
Clear Super View
Qosmio上位モデルに搭載され、2灯式バックライトで明るさを向上させ、色の表現範囲も広いです。
富士通 スーパーファイン
(DXⅡ、VX)、
低反射ハイビジョン
「スーパーファインDXⅡ」はノート用、「スーパーファインVX」はデスクトップ用の高性能液晶で、色の表現範囲が広く鮮やかです。
ソニー クリアブラック(LE) 名前のとおり黒を美しく表現でき液晶です。光沢タイプの液晶ですが、ARコート処理という技術をほどこし画面の不要な映りこみを低減しています。

★「ARコート」の解説
「ARコート」とは、「特定の波長を吸収することで外光の反射を減らす」光沢液晶に利用されている技術です。吸収する波長の範囲を広げれば(多層ARコート)それだけ外光反射を抑制できるのですが、コストが高くつくうえ、輝度(明るさ)が低下してしまう欠点があります。
日立 ラスタビュー、
スーパーラスタビュー(EX)、
スーパーピュアカラー、
ピュアカラー
「スーパーラスタビュー」は高輝度かつ低反射の液晶です。EXタイプは、この「スーパーラスタビュー」液晶に視野角が広いという特徴をあわせもたせた液晶になります。

新しいインターフェイス

【注目の次世代インターフェイス】
タイプ 規格 最大転送速度 解  説
Express Card USB2.0 480Mbps
(60MB/秒)
「Express Card」は、PCカードより小さくデータ転送速度が速いため、PCカードの次世代規格として注目されています。

長さはPCカードより約1cm短い75mmで、幅は「Express Card/34」は34mm「Express Card/54」は54mmの2種類あります(厚さは同じ)。「Express Card/54」の形状は「L字型」みたいな四角形の一部が欠けているような形状なのですぐ区別はすぐつくはずです。製品にはウサギをイメージしたロゴマークがついています。

カードとパソコン間はUSB2.0か、高速データ転送規格の「PCI Express」でデータをやりとりをします。ギガビット・イーサネットのように高速な周辺機器でも余裕で対応できます。従来の「PCカードTypeⅡスロット」とは互換性はないので注意。

NECのLaVie Lシリーズ上位モデルや富士通のFMV-BIBLO NBシリーズなど「Express Card」対応スロットを搭載したパソコンも増加傾向にあります。

PCカード規格スロットがすぐなくなることはないと思いますが、パソコンを長く使いたいのであれば、「Express Card」スロットのある機種を選択するのも一考でしょう。
PCI Express
(1レーン)
2048Mbps
(256MB/秒)
PCカード 16bit 160Mbps
(20MB/秒)
Card Bus
(32bit)
1056Mbps
(132MB/秒)

インスタントテレビ機能

テレビ機能のついたパソコンが大人気だが、2005年秋冬モデルでは、Windowsを起動しなくともテレビを見ることのできる「インスタントテレビ機能」が各メーカーで充実したと言えます言えます。最近は「インスタントテレビ機能」でも録画や番組再生できるモデルが増えてきました。しかし、使える機能がメーカーによって多少違うので注意が必要です。

2005年9月現在、ソニー以外の4社は「インスタントテレビ機能」で視聴中の番組は録画できます。ソニーは、録画はハード・ディスク・ドライブ(以下「HDD」)ではなく、メディアのDVD-RW/-RAMになるなどの違いがあります。またWindows上で録画した番組を「インスタントテレビ機能」で再生できるのはNECと富士通の2社だけ。東芝とシャープは「インスタントテレビ機能」で録画した番組は再生できないので注意してください。

【メーカー別インスタントテレビ機能比較】
メーカー
(機能名)
主な搭載機種 TV
視聴
テレビ録画 HDD録画番組の再生
HDD DVD-RW
/-RAM
インスタント
録画分
Windows
録画分
NEC
(インスタント機能)
LaVie(L、TW)
VALUESTAR
(SR、L)
×
シャープ
(INSTANT PLAY)
Mebius XG × ×
富士通
(インスタントMyMedia)
FMV-BIBLO
(NB、MG、NX、LOOX)
FMV-DESKPOWER
(LX、TX、CE)

DVD-R
AMのみ
東芝
(QosmioPlayer)
dynabook Qosmio × ×
ソニー
(インスタントモード)
VAIO type V × × ×

ダブル・チューナー機能

テレビ機能のついたパソコンの中には(特にデスクトップ型)、テレビチューナーを2基内蔵した「ダブルチューナー」モデルが増加傾向にあります。違うチャンネルの番組をハード・ディスク・ドライブに同時録画したり、液晶画面を分割して2番組を視聴することができる製品もあります。

しかし、この機能も、同時録画はできるが同時視聴はできなかったり、その逆であったり、アナログ2番組とデジタル1番組の合計3番組の同時録画ができるなど、メーカーや機種によって性能が異なるので注意が必要です。

【メーカー別ダブルチューナー搭載モデルの特徴】
メーカー 主な搭載機種 同時録画 同時視聴
NEC VALUESTAR (SR、L、X) ×
VALUESTAR W ×
(インスタント機能と併用)
解説 人気の液晶一体型「VALUESTAR SR」にもダブルチューナーが搭載されました。アンテナの接続が1本で済むので便利です。ワイド液晶で一体型の「VALUESTAR W」は他のモデルとは動作が違うので注意。

メーカー 主な搭載機種 同時録画 同時視聴
富士通 FMV
DESKPOWER
(TX90M/D)

(デジタル放送と3番
組録画も可能)
FMV
DESKPOWER
(TX70M)
FMV
DESKPOWER
(LX90M/D)

(一方はデジタル)
×
解説 FMV-DESKPOWER TXシリーズは地上アナログ・チューナーを2基搭載し、同時録画と同時視聴が可能。TX90M/Dに関しては3番録画も可能。

メーカー 主な搭載機種 同時録画 同時視聴
ソニー VAIO type (V、H)
解説 夏モデルは2基目のチューナーが録画専用だったが、秋冬モデルでは同時視聴が可能になりました。全モデルが2番組同時録画と同時視聴が可能。

メーカー 主な搭載機種 同時録画 同時視聴
日立 Prius Deck (DH75N)
Prius Air (AR37N)
(一方は地上デジタル)

(一方は地上デジタル)
解説 「Prius Deck DH75N」はテレビ・チューナー・ボードに2系統の地上アナログ・チューナーを搭載。テレビアンテナが1本ですむので配線が楽です。

デジタル放送対応モデル

今まで、デジタル放送チューナー搭載のパソコンはNECと富士通のみだったが、2005年秋冬モデルではソニーと日立からも新製品が登場しました。ソニーの「VAIO type V VGC-VA200DS」は店頭販売されず、インターネットの直販サイト(ソニースタイル)でのみ販売されています。日立の「Prius Air R37N」は、デジタル・チューナーを地上デジタルだけにしぼりこみ実売価格を約23万円という低価格を実現しています。ただし、現在のところ、どの機種もコピーワンス番組(データ録画保存が1回しかできない番組)は、その特性の関係で、ハード・ディスク・ドライブ(以下「HDD」)からDVDに直接録画やデータ移行ができない制限があり、この点に関してはDVDレコーダーに劣ります

【メーカー別デジタル放送対応モデルの性能比較】
メーカー 主な搭載機種 画面サイズ
(解像度・ドット)
搭載チューナー アナログ
放送との
同時録画
アナログ
放送との
同時視聴
HDDから
DVDへの
直接録画
NEC VALUESTAR
(L VL980/DD)
(X VX980/DD)
20インチ・ワイド
(1680×1050)
地上・BS・
110度CSデジタル、
地上アナログ
× × ×
富士通 FMV
DESKPOWER
TX90M/D
32インチ・ワイド
(1366×768)
地上・BS・
110度CSデジタル、
地上アナログ×2
× ×
FMV
DESKPOWER
LX90M/D
20インチ・ワイド
(1366×768)
地上・BS・
110度CSデジタル、
地上アナログ
× ×
ソニー VAIO type V
VGC-VA200DS
20インチ・ワイド
(1366×768)
地上・BS・
110度CSデジタル、
地上アナログ×2
× ×
日立 Prius Air AR37N 17インチ・ワイド
(1280×768)
地上デジタル、
地上アナログ
×

高画質化機能

テレビ・チューナーや液晶には、テレビ視聴や録画の画質を向上させる「高画質化機能」があります。

【代表的な高画質化機能】
機 能 名 解  説
ゴースト低減機能 建物や山に反射して、アンテナに遅延して到達する電波の影響で、画面が2重3重に映る「ゴースト」現象を防ぐ機能です。
デジタル・ノイズ・
リダクション機能
電波状況の悪化などが原因で、画面全体に出るノイズや輪郭のざらつきをデジタル処理によって除去する機能です。
3次元Y/C分離機能 映像を輝度信号(Y)と色信号(C)に分離する際に、水平と垂直方向に加えて前後の画面信号の違いを比較して高精度で分離する機能です。

【メーカー別の高画質化機能と特徴】
メーカー 高画質化機能名 特 徴
NEC VISITAL 複数の高画質化機能を1チップのLSIに収め、回路間で信号をデジタル伝送して劣化を防ぎます。

★LSI(エル・エス・アイ)とは
「Large Scale Integration」の略称で、IC(集積回路)のうち、素子の集積度が1000個~10万個程度のものを指します。1970年代に、初期のICから飛躍的に集積度が高まった技術や製品を区別するために生まれた呼称なのですが、現在では「IC」という語と同じく単に半導体集積回路一般を指す言葉として使われています。集積度が10万を超えるものをVLSI、1000万を超えるものをULSIと呼んで区別した時代もありましたが、現在ではこうした区別もほとんど使われなくなりました。
シャープ 鮮やかエンジン 液晶テレビAQUOSで培った液晶技術と、液晶性能を引き出す高画質化技術を融合しています。
東芝 Qosmio Engine 最大17種類の画像処理技術で、ノイズや動画の残像を低減させるうえ、インスタントテレビ機能でも有効に働きます。
富士通 Dixel ハードとソフトの高画質化機能を組み合わせた技術です。
ソニー Motion Reality LE 液晶専用描画エンジンで動画データを処理し高画質を実現しています。「Motion Reality LE」はソフト処理なので多少画質が落ちます。
日立 高画質ハードウエア
TVチューナー
VHSテープからのダビングをした場合、画面のゆらぎを低減するタイムベースコレクターを搭載しています。

★TBC(タイムベースコレクター)とは
VTRは回転ヘッドの回転ムラやテープの走行速度のムラなどにより、映像信号に時間的な変動を持っており、他の映像機器との同期が取れにくくなったり、再生画像に悪影響を与えることがあり、これを防ぐために正しい時間軸の映像信号に補正するのが時間軸補正装置(TBC=タイムベースコレクター)です。

テレビ視聴や録画に便利な機能

その他、以下のような「テレビ視聴や録画に便利な機能」があります。

機能 解  説
タイムシフト 選局中の番組を録画しながら再生、時間をずらして視聴できる機能。いい場面なんだけど、トイレに行きたいなどの場合、画面を一時停止して、後から見ることができる機能。
キーワード録画 登録したキーワードと電子番組表のデータを比較して、合致した番組を自動録画する機能。
野球延長 野球中継などの後番組を録画予約している場合、延長の可能性があると録画時間を自動延長をし、後の番組の尻切れを防ぐ機能。
ナイトモード 深夜などの時間に予約録画した場合、パソコンが起動しても画面表示や音声をオフにしたままで録画できる機能。
いいとこ観(み) 録画番組の映像や音声を分析し、ハイライトシーンだけを抽出して視聴できる機能。

無線LAN

無線LANは従来どおり3規格であるが、2005年秋冬モデルでは周波数帯が変更された「新11a」規格が搭載されてい機種があります。無線ルーターなどがなければ利用できないため、必ず必要な機能ではありません。

通信規格 通信速度
(理論値)
解 説
IEEE802.11b 11Mbps 「11a」や「11g」ができる前から利用されており、速度は遅いものの最も普及しているタイプ。電子レンジの周波数帯域と干渉することもある。ADSL回線で速度があまりでていない環境なら「11b」規格でも十分。
IEEE802.11g 54Mbps 「11b」の上位互換で電波干渉を受けやすい。
IEEE802.11a 54Mbps 電波干渉には強いが壁などの透過性が低い。「新11a」規格登場
<< NEW Lalalaland のトップに戻る >>

New Lalalaland メインメニュー