項目 |
解 説 |
OS |
パソコンを動作させているシステムのことをOS(OS=「オペレーション・システム」)と呼びます。
2007年1月30日に新OSの「Windows Vista(ビスタ)」が発売されたため、新製品は全て「Windows
Vista」搭載のパソコンになります。
尚、メーカーや市場の在庫がなくなるまでは、以前のOS「WindowsXP」搭載のパソコンも販売されています。WindowsXPには、「Home(ホーム)」、「プロフェッショナル・エディション」、「メディアセンター・エディション」、「タブレットPC・エディション」などがありますが、自宅だけで利用するのであれば、主流の「Home(ホーム)」エディションで問題はありません。「プロフェッショナル・エディション」からネットワーク系の複雑な設定ができる機能を省いたものがホーム・エディションで、ほとんどのパソコンはこれがセットされています。
新OSの「Windows Vista(ビスタ)」 の各エディションの特徴は下記になります。
■Windows Vista(ビスタ) のエディション
エディション名 |
製 品 の 特 徴 |
Home Basic |
個人向けのベーシックなエディション。強化されたセキュリティ機能や情報検索機能などは搭載されているが、基本機能に絞り込んだ低価格版であり、Vistaの新機能の多くが省かれています。企業での利用が想定される機能は搭載されていません。また、新しいインターフェイスである
Windows Aero(エアロ) 、Media Center 、Tablet PC などの機能も使えません。派手な機能に興味がなく、安定して動作すればOKという人に向いています。 |
Home Premium |
個人向けの上位エディション。Windows Aero(エアロ) など多くの機能が利用でき、各パソコンメーカーの Windows Vistaプリインストール・パソコンは、このエディションが中心になる思われます。
Home Basic の全機能、高画質放送を録画・視聴できる機能、DVD Maker 、エンターテインメントやマルチメディアなど、家庭内での利用が想定される機能は全て網羅されています。Tablet
PC機能、ネットワークプロジェクタ機能なども搭載されています。ただし、簡易サーバ機能はありません。 |
Business |
企業向けのエディション。セキュリティ、バックアップ、ネットワーク機能が強化されています。ファイルの暗号化、イメージバックアップ、シャドウコピーなどの保護機能を搭載しているが、仕事での利用が極めて少ないマルチメディア関連のツールは省かれています。
ドメインへの参加、Windows Rights Management Services (RMS) との連携など、ビジネスユースの高い機能が搭載されています。周辺機器の使用制限や無線LANの一元管理、移動ユーザープロファイルも搭載されています。 |
Ultimate |
全ての機能を搭載した最上位のエディション。 |
■Windows Vista(ビスタ) 各エディションの搭載機能の主な違い
機能 |
Home
Basic |
Home
Premium |
Business |
Ultimate |
64ビットCPUのサポート |
○ |
○ |
○ |
○ |
64ビット版で対応可能な最大メモリー容量 |
8GB |
16GB |
128GB |
128GB |
2CPUソケットのサポート |
× |
× |
○ |
○ |
Windows Defenderなどセキュリティ機能 |
○ |
○ |
○ |
○ |
SuperFetch、ReadyBootなど高速化機能 |
○ |
○ |
○ |
○ |
クイック検索 |
○ |
○ |
○ |
○ |
透過ウィンドウ、フリップ3D、タスクバーのサムネイル表示などの新インターフェイス
(Windows Aero(エアロ)) |
× |
○ |
○ |
○ |
保護者による機能の制限 |
○ |
○ |
× |
○ |
音声認識による操作と文字入力 |
○ |
○ |
○ |
○ |
Windows Media Center(メディア・センター) |
× |
○ |
× |
○ |
Windows DVD メーカー |
× |
○ |
× |
○ |
Windows ムービーメーカー |
○ |
○ |
× |
○ |
Xbox360と連携したホームネットワーク |
× |
○ |
× |
○ |
Windows フォトギャラリー |
○ |
○ |
○ |
○ |
Windows モビリティセンター |
△
(一部) |
△
(一部) |
○ |
○ |
シャドウコピーによるデータの復元 |
× |
× |
○ |
○ |
ファイルの定期バックアップ |
× |
○ |
○ |
○ |
システムのイメージバックアップ |
× |
× |
○ |
○ |
NTFSのファイルの暗号化 |
× |
× |
○ |
○ |
BitLocker(ビットロッカー=「ボリューム単位で暗号化し、データを保護する機能」)によるドライブの暗号化 |
× |
× |
× |
○ |
サーバ連携機能 |
× |
× |
○ |
○ |
Tablet PC 機能 |
× |
○ |
○ |
○ |
【予備知識】
Windows Vista には、上記の他に、マイクロソフト社のソフトウェアメンテナンスプログラムである「ソフトウェアアシュアランス」契約をしているユーザー(主に大企業やシステム管理者)にのみ提供される「Enterprise(エンタープライズ)」、新興国市場を対象にした「Starter(スターター)」、などもありますが、日本の一般ユーザーは上記4つのエディションを選択することになります。 |
メモリー |
コンピュータ内でデータやプログラムを記憶する装置がメモリーになります。
■OSが「WindowsXP」の場合
WindowsXPを快適に使いたいのであれば、「512MB(メガバイト)」の容量のメモリーを搭載するのが無難です。256MBでも正常に動作しますが、パソコンに処理させる内容によっては時間がかかるなど「もたつき感(「動作が重い」と表現されます)」がでる場合があるので、サクサク動作させたいのであれば512MB搭載にしましょう。 |
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■OSが「Windows Vista」の場合
Windows Vista パソコンに関しては、最低「1GB(ギガバイト)」搭載しないと、パソコンがサクサク動作しないので注意してください。 |
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HDD |
HDDとは「ハード・ディスク・ドライブ」を示している一般的な略称のことで、データなどを格納する倉庫みたいな場所を意味しています(技術的には正確な表現ではありませんが)。
最近のパソコンのHDDは大容量で、100GB、200GBも珍しくありません。しかし、インターネットでWebページを閲覧したり、メールのやりとり、文書作成などが中心なら、30GB(ギガバイト)でも容量があまってしまうので、メーカーが最初から搭載している容量で問題はありません。ただし、音楽や動画などの大きなデータを扱う場合は、すぐ容量が足りなくなるので注意が必要です。
当サイト管理人の場合、データはパソコンではなく外部のHDD、CD、DVD、MOなどに保存しているので、メインで利用しているノートパソコンのHDDは40GBですが不自由を感じたことは一度もありません。HDDの容量が大きければよいというものではないのです。利用目的に応じて選びたいものです。
Windows Vista パソコンに関しては、OS自体がHDDのかなりの容量を使っているので、もう少し容量が大きいと思いますが、大容量ならなんでもいいというわけではなく、自分に必要な容量で十分だと思います。 |
画面 |
液晶画面サイズは14〜15.4インチ・ワイド程度あれば十分です。ただし、最近話題になっている「テレビ機能」も使いたいのであれば、テレビとしての役割もあるのでもう少し大きなサイズでないと物足りない感じがあるでしょう。
反面、大画面のパソコンを通常のパソコンとして利用する場合、画面サイズが大きすぎて使いにくいという意見もあるので、パソコンにテレビの機能は要求しないのであれば、画面サイズは14インチ程度にし、テレビ機能のない機種を選択し、他の仕様にお金をかけるという選択肢もうまれます。
最近は液晶が安くなったので少なくなっていますが、テレビのようなブラウン管タイプのモニターもあります。一般的に、液晶サイズはブラウン管タイプの画面の2インチ上のサイズと同等の表示スペースがあると言われています。大雑把な表現になりますが、「15インチの液晶」=「17インチのブラウン管タイプ」という式がなりたつことを覚えておいてください。ただし「フラットタイプ」の平面なブラウン管タイプの場合は、仕様サイズは液晶とほぼ同じになるので注意してください。
■Windows Vista 搭載パソコンの液晶サイズについて
2007年1月30日に発売された新OSの「 Windows Vista 」は、画面右側にガジェットというアクセサリソフトを置くエリア(
Windows サイドバー)を設けるなど、ワイド液晶でより使いやすい設計になっているので、パソコン初心者の場合、ワイド液晶を選択するのが無難です。
ちなみに、Windows Vista はワイド液晶がいい……と掲載しているパソコン雑誌やWebページがほとんどですが、当サイト管理人の個人的見解としては、これは好みの問題だと思います。
WindowsXPのままパソコンを利用したり、仮にWindows Vista を利用するにしても、画面右側のガジェットはかなりメモリを消費しパフォーマンスに影響するため、パソコンをサクサク動作させたい人にとっては邪魔なだけなので、Windows
サイドバーを消して利用するので、あまりワイド液晶にこだわる必要はないとも言え、最終的には好みの問題になり、これは人によって意見の分かれるところでしょう。 |
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光学ドライブ |
予算に余力があれば「DVDスーパーマルチ」ドライブ搭載の製品がベスト。DVDスーパーマルチドライブが無理なら、「CD-R/RW & DVD-R」か「CD-R/RW」搭載の機種を選びましょう。
何年か前までなら、CD-ROMドライブ搭載でも十分でしたが、CD-ROMの読み込みしかできないため、データを外部メディアに保存できる便利さを考えれば「CD-R/RW」機能はほしいところです。
後から「CD-RW」や「DVD-R/RW」機能も拡張できますが、パソコン購入時に仕様変更でセットした方が割安で購入できるうえ、セッティングの手間がかからないので選択肢の1つにしておきましょう。ただし、CDやDVDに書き込んだりしないのであれば、逆に「CD-ROM」だけでも十分ともいえます。
個人的には当サイト管理人も、外付けのHDDやMOにほとんどデータを保存しているので、CDやDVDに書き込む機能は、あればあったで便利だとは思いますが、なくて困ったことはありません。 |
無線LAN |
無線ルーターと呼ばれる通信機器を利用していないのであれば必要ありません。また、仮に無線ルーターを利用することになったとしても、最近では、購入した通信機器と純正の無線カードがセットになって販売されているので心配ありません。
無線機能が最初から内蔵されているパソコンの場合で、無線ルーターを利用しないのであれば、仕様変更で無線機能をなしにして安くあげたり、他のスペックをあげることも可能なので注意ポイントです。 |