用語 |
解 説 |
pl
(ピコリットル) |
「pl」は「ピコリットル」と読み、もともとは容量の単位で、「1pl」は「1兆分の1リットル」を表しています。
インクジェットプリンタの場合では、印刷に使われるインクの大きさを表しており、使用されるインク滴のサイズが小さいほど、粒状感(ざらつき)のない緻密な印刷を行うことができます。
但し、インクの粒が小さければ小さいほど印刷に時間がかかるため、エプソンのように3種類のインクサイズをコントロールしたり、キヤノンのようにヘッドのノズルの数を増やしたり、速度を落とさないよう様々な工夫をこらしています。
|
dpi
(ディー・ピー・アイ)
|
「dpi」は「ディー・ピー・アイ」と読み、プリンタに限らず、コンピュータ関連機器の解像度をあらわす単位として利用されています。
「dot per inch (ドット・パー・インチ)」 の略で、1インチ四方(「約2.54cm四方」=「1辺が約2.54cmの正方形」)に何個のドットを打つことができるかを表しています。
文字や絵を点の集合として印刷するので、dpiの数が大きいほど解像度が高く、細かい緻密な印刷ができるプリンタということになります。
例えば、解像度が「5760×1440 dpi」と表現されるのは、縦横の方向によって解像度が異なるためで、ヘッド送りの構造上、横方向の解像度の方が縦よりも上げやすいという事情があるため、縦横のドット数が異なります。
実際に印刷する場合、解像度を指定調整して印刷するのですが、素人考えだと、解像度を上げればより鮮明で綺麗になると思いがちですが、写真の印刷なら、出版業界でも300~600dpi前後の解像度にしており、それで十分なのです(用途により、解像度を高くする必要はありますが、一般的にはこれで十分です)。
印刷する際は、解像度を上げ過ぎると印刷速度が非常に遅くなるので「適切な解像度」で印刷するよう注意しましょう。
ちなみに、画像などを読み取るスキャナの解像度も同様の観点で仕様を判断することができます。解像度が高いほど、より細かで綺麗なスキャニングができるということになります。 |
PictBridge
(ピクトブリッジ) |
「PictBridge (ピクトブリッジ)」とは、プリンタとデジタルカメラなどを直接接続するための統一規格のこと。
「PictBridge (ピクトブリッジ)」対応のプリンタとデジタルカメラなどをUSBケーブルで接続し、パソコンを利用しないでデジカメなどで撮った写真を印刷することができるというものです。
パソコンを起動しなくても写真のデータなどを印刷できるため、かなり便利な機能です。
ちなみに、「PictBridge (ピクトブリッジ)」対応のプリンタの場合、プリンタに簡易液晶(モニター)がついていることが多いのですが、欲を言えば、2.5インチ以上のサイズはほしいところです。 |
ExifPrint
(イクジフプリント) |
「ExifPrint (イクジフプリント)」は正式名称が「Exif 2.2」というデジタルフォトプリントのための世界標準規格のことです。
「ExifPrint (イクジフプリント)」対応のデジタルカメラを使うと、撮影条件に関する情報と撮影シーンに関する情報が自動的にJPEG画像に記録されるため、対応ソフトを利用すると撮影時の情報が正確に伝えられ、最適なプリントが行われます。
直接プリンタの性能を示すものではありませんが、このような付加機能もあることを覚えておいてください。 |
染料系インク
顔料系インク |
インクジェットプリンタのインクには、大きくわけて「染料系」と「顔料系」があります。
「染料系インク」は透明で光を通し、色再現性に優れているので、鮮やかで美しいので写真印刷などに最適ですが、耐久性が多少弱く、水性のため水濡れも若干弱いという性質があります。
「顔料系インク」は不透明で、色を光の表面反射によって表現しているため、紙の表面に定着して耐久性・耐水性共に優れています。モノクロの文字印刷や手紙・ハガキの宛名印刷などに最適です。但し、発色は染料系インクより劣ります。
インクに関しては、「染料系インク」も「顔料系インク」も一長一短があるので、それぞれの欠点を克服するインク開発の研究がなされています。 |
インクの数 |
インクの数は多いほうが写真印刷の画質で有利になります。
黒インクがあるかも重要で、黒があるとコントラストがでます。また、黒インクがないということは、複数の色を混合して黒色をだすため、印刷バランスが悪くて1つでもインクがなくなってしまうと黒色がでなくなるという欠点があるので、おさえておきたいポイントになります。
フォトインクと呼ばれる薄いマゼンタやシアンがあると、空や肌などのグラデーションがより滑らかになります。 |
インクカートリッジ |
インクの入ったインクカートリッジは、複数色が1つにセットになっているものより、各色が単体のカートリッジになっていることが無難です。
複数色が1つにセットされているインクカートリッジの場合、他のインクが残っていても、1つの色のインクが無くなった時点で丸ごと交換になるため無駄が生じるからからです。 |
USB 1.1
USB 2.0 |
「USB (ユー・エス・ビー」は「Universal Serial Bus」の略称で、パソコンと周辺機器をつなぐための統一規格のことです。
現在、パーソナルユースのプリンタを含むほとんどの周辺機器はUSB配線によりパソコンと接続することができます。USBの場合、電源が入ったままでもケーブルの抜き差しができるなど使い勝手がいいと言えます。
データ転送速度は、従来の「USB 1.1」は最高速度が10Mbps、後継規格の「USB 2.0」は最高速度が480Mbpsと、より高速なデータ転送が可能となります。現在もUSB規格は複数混在しており、2つのUSB規格対応のプリンタもあります。また片方のUSB規格ということもあります。
データ量が多いなら「USB2.0」を選択するのが無難ですが、個人レベルで印刷するのであれば、「USB1.1」で不満を感じることはまずないでしょう。 |
IEEE802.11b
IEEE802.11g
IEEE802.11a |
「IEEE802.11b」は無線LANの規格で、最大11Mbpsのスピードで通信を行うことができます。電波の到達距離は見通しの良いところで100m前後なので、木造の同一家屋内ならほぼ電波が届きます(建築物の素材や遮蔽物により異なります)。
プリンタに無線LANが搭載されている場合は、ケーブルをつながなくても設定だけでネットワークプリンタとして利用することができます。尚、現在では、「IEEE802.11g」や「IEEE802.11a」というより高速通信可能な規格に移行しつつあります。 |
Bluetooth |
「Bluetooth」は、比較的近い距離(主に10mまでの距離)で無線で接続するための統一規格です。「IEEE802.11x」規格より近距離で無線通信するための規格になります。同一部屋内でワイヤレスプリンタ環境を実現したい場合にむいています。 |
LAN(Ethernet)接続 |
ネットワーク(LAN)を組んでいる場合は、Ethernet接続機能を有するプリンタを選択する必要があります。 |
DVD/CD印刷機能 |
DVDやCDの盤面に印刷して、オリジナルDVDやCDにしたいなら、「DVD/CD印刷機能」のある製品を選びましょう。 |
ダブル給紙 |
通常の印刷は普通紙、写真印刷はL判などと、複合プリンタでは用紙を使い分けることが多くなりますが、そのつど、いちいち用紙を差し替えるのは面倒なため、複数の印刷をするのであれば「ダブル給紙」機能があると便利です。 |
フィルムスキャン |
画像などをよみとることのできるスキャナー機能がある複合機能プリンタで、従来のフィルム式カメラのネガやポジをデジカメのようなデジタルデータとして保存したい場合は、「フィルムスキャン」機能のある製品を選びましょう。 |
CCD
CIS |
複合プリンタにスキャナー機能がある場合、「CCD」や「CIS」という言葉を仕様で目にすると思います(スキャナー単体の仕様でも目にするはずです)。
「CCD」と「CIS」は、スキャナーの読み取りセンサーの違いを表しています。一般的に「CCD」のほうが読み取り解像度が高く、雑誌のとじしろ部分など、スキャナーのガラス面に密着できない部分も、くっきり読み取れます。「CCD」のほうがやや有利ですが、よほど細かい読み取りをするのでもなければ、気にしなくてもよいでしょう。
「CIS」は低価格に搭載されていることが多く、価格が高くなるにつれて「CCD」搭載になる傾向があるようです。 |