ウイルス対策最前線情報

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ウイルス対策を考えるのが当然の時代

ひと昔前なら、「コンピュータウイルス」、「ウイルス対策」などという言葉を聞いても、<ふぅ〜ん。そうなんだ。なるほどね>……などと、対岸の火事的にひとごとのように考えていた人が多かった。多少気にしている人でも、「メールの添付を実行しなきゃ感染しないから大丈夫じゃん」などと、たかをくくっていた次期もありました。

ところが、1999年に、メール本文を見ただけ(プレビュー表示しただけ)で感染する「Bubble Boy (バブル・ボーイ)」と呼ばれる新型ウイルス確認以降、それまでのコンピュータウイルスの常識は180度変わってしまいました。「Bubble Boy (バブル・ボーイ)」が確認された時点では、日本語OS環境では感染しないということもあり「今後は十分注意したい」程度の認識でした。

しかしながら、2001年以降、「Nimda (ニムダ)」、「Badtrans (ブラスター)」、「Mydoom (マイドゥーム)」、「SASSER (サッサー)」、「Netsky (ネットスカイ)」、「BADTRANS (バッドトランス)」など、たて続けに新種のウイルスが確認されました。

2003年、全世界規模で大流行した「Badtrans (ブラスター)」は、インターネットに回線を接続しているだけで感染してしまう「ネットワーク感染型ウイルス」として、日本でも個人レベルでの感染が広まり、テレビを初めとするマスコミでも注意喚起や対策報道があり、ウイルス対策ソフトメーカーは勿論、OS(Windows)提供メーカーのマイクロソフト社とパソコンメーカー各社が協力して対策をとった事件は、記憶に新しいのではないでしょうか。

下記は売れ筋ソフト(総合部門)のランキング表ですが、トップ10中にウイルス対策ソフトがいくつも入っており、ウイルスに対する意識が高くなっていることがうかがわれます。2003年以降この売れ筋傾向に変化はなく、この傾向は今後も当分続くと思われます。

2005年8月現在、インターネットは生活の一部と言えるほどなくてはならない存在になっており、ウイルス対策を考えるのが当然の時代にはいったと言えます。「インターネット初心者だから知らなかった」と後で後悔しないためにも、ウイルス対策ソフトの導入をおすすめします。

ウイルス対策最前線情報

OSのアップデートは必ず実施する
コンピュータ・ウイルスは、WindowsなどのOS(オペレーション・システム)のセキュリティホールを利用して感染するケースが多いので、「Windows Update」など更新に気を配る必要があります。セキュリティ関係のアップデートは必ず実施しておきましょう。手動でのアップデート作業が面倒なら、自動更新の設定もできるはずなので積極的に利用しましょう。

ウイルス対策ソフトのインストールは必須
コンピュータ・ウイルスの感染経路は、以前までは2つしかありませんでした。1つはウイルスに感染しているフロッピ、CD、MOなどを利用することによる「メディア型感染」。もう1つはメールに添付されたウイルス・ファイルを実行しての「メールによるウイルス添付ファイルの実行型感染」です。

しかし、現在では「メール本文をみただけ(プレビュー表示しただけ)で」、または「インターネットに回線を接続しただけ」で感染する新種のウイルスもあり、ウイルスに気をつけるという心構えだけではどうにもならないのが現実なのです。

そういう現実を考えれば、ウイルス対策ソフトをパソコンにインストールしておくことは必須になると思います。数千円の出費をケチったために、ウイルス感染して、パソコンがおかしくなったり、すぐに何度もネットワーク感染型ウイルスに感染したり、データを破壊されたり、他人にウイルス感染メールを気づかないうちにたくさん送信していたり、大切なデータを悪意ある第三者に気づかれないうちに送信されたり……etc、感染後の対策や手間を考えれば、保険と同じで決して高い出費とは言えないのではないでしょうか。

不審な添付ファイルは開かない
感染パターンが増えたものの、メールに添付されたウイルス・ファイルを開いてしまったために感染するケースが相変わらず多いのが現実です。基本的なことですが、不審なメールや不審なファイルは開かないようにしましょう。仮に、知り合いからのメールであっても、不審なファイルが添付されていた場合には、必ず相手に安全性を確認してからファイルを開くように心がけましょう。

プレビュー画面は非表示にする
Windows標準装備の「Outlook Express」や、マイクロソフト社製の「Outlook」などのメールソフトを利用している場合には、プレビュー画面は表示しない設定でメールソフトを利用するのが無難です。

「Outlook Express」や「Outlook」以外のメールソフトを利用する
圧倒的にウイルス感染の標的になっているのは、マイクロソフト社製メールソフトの「Outlook Express」や「Outlook」なので、他のメールソフトを利用するのも感染防止対策の一助となります。

ウイルスの感染源を特定するのは困難
最近のウイルスは、感染したパソコンのアドレス帳はかりか、届いているメール、インターネット上のメールアドレスなどを参照し、送信者名や送信元アドレスを偽装してメールを送信します。また、メールを送信するものの、ウイルス独自の送信サーバー機能を利用してウイルス・メールを送信するため、感染したパソコンにはメールを送信した痕跡がまったく残らないため、ウイルス対策ソフトなどを利用していい限り、感染していることに気づくことはありません。ですから、自分がウイルス対策ソフトを利用していて、知り合いからのメールがウイルス感染していたからと言って、必ず知り合いがウイルス感染しているとは限らないのです。

このような状況から、現在のウイルスは感染源を特定することが非常に難しい……というより、特定することは不可能に近いので、とくかく防衛策をとることが大切なのです。メールのヘッダ情報から送信元をわりだすという方法もありますが、ウイルスによっては、このヘッダ情報すら改ざんするため特定が困難なのです。

ウイルス対策ソフトの定義ファイルは必ず日々更新する
いくらウイルス対策ソフトをインストールしていても、日々、ウイルス定義ファイルのアップデート作業をしていなければ、新しいウイルスの検出はできません。面倒だなって思う人は、ソフトを自動更新設定にしておくと、インターネットに接続している時に自動的にアップデートされるので利用しましょう。

ウイルス対策ソフトの使用期限を確認する
最近のメーカー製パソコンには、ウイルス対策ソフトがプリインストールされている場合があります。しかし、プリインストール版は使用可能期間が3ヶ月程度と短く、期限がくれば、定義ファイルがダウンロードできなくなり、最新のウイルスに対しては無防備な状態になるので注意しましょう。

★Winny利用に注意
インターネット回線に接続しているパソコン同士で直接ファイルのやりとりなどができるWinnyというソフトがありますが、Winny上で感染するウイルスもあり、パソコン内のデータがインターネット上に流出する可能性があるので、Winny利用の際には十分気をつけましょう。

京都府警の個人情報漏洩事件は、このWinnyに感染するウイルスが原因だったことはあまりにも有名なことです。

プロバイダのウイルス対策サービスは完璧ではないことを自覚しよう
知識のない人の場合、契約しているプロバイタのウイルス対策サービスで完璧と思っているケースが非常に多いが、これは誤解であることを自覚するべきです。プロバイタのウイルス対策サービスのほとんどは、「送信しようとしているメール」や「届いたメール」がウイルス感染していないかをサーバー上でチェックし、感染していた場合は適切な処置をとるというだけで、「メディア感染型ウイルス」や「ネットワーク感染型ウイルス」も感染しないようにしてくれるサービスではないので注意したい。あくまで自分のパソコンは自分で守るのが原則です。

ウイルス対策ソフトは複数インストールしない
各メーカーから様々なウイルス対策ソフトが販売されているおり、それならいっそのこと複数個ソフトをインストールしたら完璧になるはず……と素人考えすると墓穴をほります。

ウイルス対策ソフトは、常に背後で監視・防衛動作をしているおり、その動作はコンピュータ・ウイルスに非常に酷似しており、複数のウイルス対策ソフトをインストールしてしまうと、お互いに相手のソフトがウイルスではないかと認識してしまい、システムが不安定になったり、場合によってはパソコンが起動しなくなることもあるので、インストールするソフトは1つだけにしましょう。またソフトのインストールに際しては、取扱説明書の「インストール時の注意点」などは必ず読んでからインストールしましょう。
<2005年8月21日更新>
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