NECがトヨタ生産方式採用で納期短縮を実現


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★NECがトヨタ生産方式採用で納期短縮を実現(10/11更新)
NECは、全社機能を効率化するために、7月15日に新設した「ものづくり革新ユニット」の成果として、10月受注分からサーバー製品の納品を1日短縮し最短4営業日で出荷する方針を発表しました。

NECは効率のよい生産システムの構築を目指し、1992年に「トヨタ生産方式」を導入。いわゆる見込み生産による作り過ぎによる不良在庫発生などの無駄を徹底的に省くための生産システム研究を進めていたわけです。

2005年、そのシステムをNEC独自のものとしてグループ全体に定着させるために、「ものづくり革新ユニット」を発足させました。工場内でのシステム改革を、開発、営業、物流、サポート部門にまで拡大するのが目的。製造などの業務を外部に依存せず自社で行う「内製化(ものづくり)」の強化、パソコンやルーターなど全製品の営業や生産ルールの統一化でコスト削減、生産効率の向上を図るとしていました。

NECコンピュータテクノ本社工場は、そのモデルケースとして稼動しており、部品在庫を必要な量だけ1.5日分調達し、営業から直接届くBTO注文票をもとに組み立て、梱包、出荷まで全て自社で行っていました。生産ルールも統一化されているため、ひとつのラインで多数の製品製造に対応できるため、ライン数を4本から3本に減らしても生産性は向上しており、今後はソフト開発にも適用させたいとしている。


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