【解説】 
                              「Windows Vista に最適なCPUは何か?」でも解説していますが、Windows Vista には、OSやアプリケーションソフトなどが快適に動作するかを調べるための「Windows
                              エクスペリエンスインデックス」というツールが用意されています。 
                               
                              「Windows エクスペリエンスインデックス」は、ハードウェアのパフォーマンス結果を数値化し、そのパソコンの性能を得点で表す機能があります。マイクロソフト社によると、この得点は、最低は「1.0点」、最高は「5.9点」で、「3点」以上が Windows Vista を快適に使える目安とのこと。 
                               
                              下記は、某・パソコン雑誌に掲載された「Windows エクスペリエンスインデックス」を利用しての、グラフィックスの検証結果です。 
                               
                              
                                
                                  
                                    | PCのタイプ | 
                                    グラフィックスの種類 | 
                                    検証結果の数値 | 
                                   
                                  
                                    | ノートPC | 
                                    チップセット(i915GM)内蔵 | 
                                    1.9 | 
                                   
                                  
                                    | チップセット(i940GML)内蔵 | 
                                    2.1~2.4 | 
                                   
                                  
                                    | チップセット(i945GM)内蔵 | 
                                    3.3 | 
                                   
                                  
                                    | チップセット(RADEON XPRESS 200M)内蔵 | 
                                    2.2 | 
                                   
                                  
                                    | チップセット(RADEON XPRESS 1100)内蔵 | 
                                    3.0~4.3 | 
                                   
                                  
                                    | デスクトップPC | 
                                    チップセット(i945G)内蔵 | 
                                    3.0~4.2 | 
                                   
                                  
                                    | チップセット(RADEON XPRESS 200)内蔵 | 
                                    3.1 | 
                                   
                                  
                                    | GeForce 7600 GS(ビデオメモリー256MB) | 
                                    4.7 | 
                                   
                                
                               
                               
                              チップセット内蔵のグラフィックスは、通常、パソコンのメインメモリーの一部をビデオメモリとして使います。Windows
                              Aero を動作させるにはビデオメモリー128MBが必要で、メインメモリーが512MBだとビデオメモリーが十分確保できない場合があるなど、検証結果の数値は、グラフィックスの種類とビデオメモリーの容量で変化するため、1GBの状態で計測したとのこと。 
                               
                              ノートPC用のグラフィックス「チップセット(i915GM)内蔵」では Aero は利用できず、「チップセット(i940GML)内蔵」では
                              Aero をオフの状態で起動し、設定変更で利用できることもあったが動作は重かったとのこと。 
                               
                              上記の結果から、ノートPC用のグラフィックスでは「i945G系」か「RADEON XPRESS
                              1100」が、Aero を快適に使える最低ラインと言えます。 
                               
                              グラフィックスに関しては、Windows Vista 対応の最新タイプを選択するのが無難でしょう。 |