能登島一周ツーリング

 久々のカヤッキングである。なんといっても8月3日以来3ヶ月弱ぶりである。26日はカヌーあいらんど主催の能登島一周ツーリングなのであるが、それに先立って25日はソワジ浦よりリハビリの為に出艇してみた。
 ちょっと風が強くソワジ浦にもうねりが入っていたけれど、まぁそれほどのこともないので、ちょこっと漕いで回ってみた。イルカも何回かでてきてくれたが、こっちはなんだか漕ぎ方を忘れてしまったような感じで、大丈夫っ?てなもんであった。

 怒濤の宴会の夜は明け、起き上がれない人も約何名かいたが、出艇準備風景である。
 そこに写っている人物は魚組のマンボウ氏であるが、この方のカヤックの色を見て「オレンジのカヤックってのもいいなあ」と、その昔思ったのであった。それ故、本日能登島一周の相棒となるハヤテもオレンジ色にしたのであった。もっともハルの色はカーボンファイバー使用と言うことで黒にしたのであったが。
 海は、昨日の風も収まって至って静かに見えている。

 

 出発前のひとときである。前方に写っているカヤックは主催者カヌーあいらんど店長の渡邊さんである。本日はNANOKのレイピアという早いフネに乗っている。
 その他にも経験豊富で早そうな方々がたくさんいる。果たしてついていけることやら?

今回の航跡図はこちら。

 ホンでもって、スタートの時間なのである。総勢20名、19艇のカヤックは能登島一周(半周?)目指して出艇して行ったのであった。
 反時計回りに回るので、一路富山湾を目指す。朝日が直接目に入ってまぶしい。こういう時の為にサングラスが欲しいのだが、妥当な度付きサングラスがないので我慢する。やっぱりメガネ人間は不利だなあ、とつくづく思う。コンタクトという手もあるが、目の中になんか入れたりしたら、自律神経失調症になってしまうよ。
 などといっているうちに富山湾に入ったら、なんだか波が荒いんですけれど?

 富山湾はさんざんであった。斜め前からの約1m程の波が常に打ち寄せて来ていた。こんな波の中でハヤテを漕ぐのは初めてで、ヤベエ!という場面も多々あったのであった。で、そういう場面ではみなさん速くて、ぴゅーっといなくなってしまう。七尾北湾に入った頃にはもう完全な一人旅。七尾北湾は静かになったものの斜め後ろからの追い波が来ていて、漕ぎにくいことはなはだしい。富山湾で体力を使ったので、追い波に乗ろうと言う気力も起きない。
 そんなこんなのうちに七尾北湾に浮かぶ水越島で休憩である。ふ〜ッ、疲れた。

 ここで、皆さんの話を聞くと、ほとんどの方が半周でやめると言う。自分もくじけそうになったが、なんかそれももったいないなあとも思う。富山湾に比べれば波も静かになったし。
 ということで、琵琶湖カヌークラブの山本さんと言う方と一緒に一周目指して漕ぎ始める。
 するとなんだかさっきよりも大分波も風も収まったような気がする。吉ガ浦鼻を回ってツインブリッジが見えて来る頃になると、これこのとおりの静まり返った水面である。

 ツインブリッジの下で昼食を兼ねた大休止を一時間ほど取る。我々の前に二人ほど先行している様であるが、その姿は見当たらない。
 後ろから来るであろう人間を待つが、そういう人も現れない。ま、いいかと言うことで、七尾北湾に入る。
 七尾北湾も珍しく静かな表情を見せている。ここに西風が入った時は、とっても嫌な三角波が立つのであるが。今日は東の風のち北東の風と言うことで、七尾北湾は島影になっているというわけである。

 が、だんだん漕ぎ進むと左前方からの風が強くなってくる。島影だからまだよいのだけれど、それでもカヤックは風上を向こうとする。
 海面も鏡のようなという形容はあてはまらなくなってきた。といっても富山湾に比べりゃ湖みたいな海面ではある。
 それにしてもツインブリッジから能登島大橋までは、その姿がくっきり見えている割にはいつまでたっても着かないので、イラツイテしまう。

 ようやく能登島大橋。ここで小休止してから七尾南湾に入る。途端に向かい風。もう大体の様子はわかっているのだが、早く着かないかともどかしくなってしまう。パドルを握る手は、あちこち豆だらけで痛んでいるし、それを回す肩も筋肉痛で痛い。おまけに腹も減って来てハンガーノック寸前である。
 海もそこそこ波立っている。波立っている時こそパドリングをすればフネはこけにくくなるんだなあ、ということを実感しつつ漕ぐが、あ〜腹減ったなあ。
 ということで、スタートから約8時間15分後の3時過ぎにようやく島の湯のゴール地点にたどり着いたのであった。
 あ〜、疲れた。腹減った。