2001年10月27日九十九湾散策

 2001年10月27日、九十九湾を漕いでみることにした。夏の間は観光船なども多く、船に轢かれたりすると困るので近寄らなかったが、この季節なら大丈夫だろうと行ってみた。行ったら観光客がわんさかいるのではないかという一抹の不安をいだいていたが、ほとんど誰もいなかった。
 そして、この鏡のような水面。さすがの九十九湾である。向こうに見えるのは舟屋。舟屋と言うと丹後半島の伊根を思い出すが、数はずっと少ない。

 パドルを水面に入れなければ、ほとんどさざ波もないような状態。
 水深が結構あるとみえて、岸から離れると水の色は深緑と言うかなんと言うか、暗い色になっている。

 海岸線沿いにはこのような飛び石が置かれていて、湾内の水上散歩ができるような遊歩道となっている。
 歩いての九十九湾散策も良いかもしれないけれど、やっぱりシーカヤックによる散歩ってなもんなんじゃないかしら。
 

 浅いところの水は極めて澄んでいるように見え、まるで宙に浮かんでいるみたい。
 もうちょっと何か生き物が見えたりすると良いのだが‥‥‥。

 湾内に浮かぶ蓬莱島。この島は常緑樹に被われており、夏なんかはこの木陰の下でゆったり浮かびながら休んだら気持ちよさそう。
 でも、実際には観光船がこの島の脇で魚に餌をやって、魚を寄せてみせているので、そんなにゆっくりできないかもしれない。

 海草が茂っているところに日の光が当たると、明るい感じで非常にきれい。これもやはり水のきれいさのなせる技か。
 七尾湾などと水の色がこれだけ違うのは、湾内の水の入れ換わりがより容易に行われているということであろうか。

 湾を見下ろす丘の上にあるホテル。
 そのホテルからどんな景色が見えるのかは知らないが、ゆったりとした気分でこのホテルに逗留し、海を眺めたり船で遊んだりしたらよろしいような気もする。

 釣り人の横にサギが一羽とまっている。通常、サギ類は結構人間に対して用心深いものであるが、ここでは目的を一にするもの同士の連帯感でも生まれているのであろうか?

 湾の入り口付近。
 この日は、湾の外も特に波があるわけではなかったが、やはり湾の奥の鏡のような水面とはちょっと違う。
 内浦側でも、このあたりの海はなんかあると結構荒れるらしい。

 車を止めておいた湾の外側のキャンプ場に戻ってきた。こんな海の近くでキャンプができるんならば、前日から行って泊まってもよかった。
 でも、誰もいないから夜は恐いかもね。


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