しろいようせい

きょうはさむいね
こうやって、はーってやると、しろくなるよ
うん、どうしたの? てがつめたいの?
だから、てぶくろつけてきてっていったじゃないの
え? せんたくしてて、てぶくろがこおってたの?
じゃあしょうがないね。それじゃわたしのてぶくろ、かたほうかすよ?
いらないの? かたほうだけでもちがうよ
ほら、かしてあげる……ね、ちがうでしょ?
どうしたの、かおがあかいよ? だいじょうぶ?
そう……ならいいけど。でも、むりしないでね
うん、そうだね。いこっか
ねぇ、てをつなごっか
てがつめたくなっちゃった
ふたりでいっしょにあたためよ
――きみのても、つめたいね
ううん、きにしないで
わたしがかってに、かたほうかしたんだから
そ、きにしないきにしない
――あ……
ねぇ、ほら。ゆきだよ――きれい……
そっか。だからさむかったんだね
え? なに? かみにゆきがくっついてるの?
あ……い、いいよ。じぶんではらうから…………うん、ありがと
じゃ、わたしもはらってあげるね
や、ちょ、ちょっと……うごかないでよ
うごいたらちゃんとできな……
……………………
……………………あ……
……うん、ごめんね……わたしがかってにはらったから……
――きす、しちゃったね……
そ、そんな。そんなこと、ないよ
でも……ううん、なんでもない。なんでもないよ
――ね、いこ。みんなまってるよ
ゆきがふっているのに、みんなまたせちゃいけないよ
だから……ね、いこうよ



あとがきめいた物


 ――書きおろしてしまった、こんなもの。発作というべきか、なんというべきか。詩のつもりで書いたのですけど、なんだかこれ、詩じゃないよ……というのが第一印象。まだまだ精進しなければいけませんね。自分でも、「――」や「……」が多いと嫌でも分かります。しかも題と内容、あっていないし。いつものことか、それは。
 しかし、なんでこんなものを書いたのだろう。しかもこんな展開、考えてなかったし。恥ずかしいというか、なんというか。うん、いつも通りのことですよ。勢いと惰性で書いたもの。哀しい癖だ、これ……

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