スキャナの選び方

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最近のスキャナ事情

コピー機のように原稿や画像を読み取ることのできるスキャナ。このコーナーでは、スキャナを購入する際の、機種選択のポイントを解説しています。

当サイトの「プリンタの選び方」のページでも解説していますが、最近は、プリンタとスキャナが合体した複合型プリンタが多く、単体のスキャナの出荷台数は減少傾向にありますが、プリンタとは別々にほしい……などの需要もまだまだ多く、当サイト管理人も、スキャナとプリンタをそれぞれ所有しています。個人的見解になりますが、万一、故障した場合、複合機だと、印刷機能とスキャナ機能が同時に利用できなくなるため、プリンタ、スキャナそれぞれを独立して所有するのが無難ではないかと思います。

とは言うものの、プリンタとスキャナは低価格化も進んでいるため、最初は電話の機能だけだったものが、メール、Webページ閲覧、デジカメ機能、動画撮影、音楽機能……etc、様々な複合機能がついている現在の携帯電話と似た運命にあるのかもしれませんね。

「スキャナ」の表記について】
原稿や画像を読み取ることのできる装置のことを英語では「scanner」と表記しますが、日本語では、「スキャナ」と「スキャナー」の2つが混在しているようです。名の知れたパソコン関連の雑誌でも混在していますが、当サイトでは、多くのメーカーのWebサイトに表記されている「スキャナ」と表記のうえ解説します。

スキャナの選択基準は何か?

スキャナの選択基準も、「使用目的をはっきりさせれば、選択すべきスキャナは決まる」が結論になります。

大量文書の連続スキャンが必要なら原稿を自動セットできる機能の製品、フィルム式カメラのネガやポジフィルムをスキャンしてデジタルデータ化したい場合はフィルムスキャン機能の製品、出版などの業務用なら高速処理・多機能な製品……など、それぞれ使用目的が決まれば、選択すべきスキャナの輪郭が見えてきて、これに、希望の性能、大きさ、予算などの要素が加わり最終決定になります。

余談になりますが、当サイト管理人は、過去に、出版社のDTPの外注の副業をしたことがあり、その時、取引先から「アグフア・ゲバルト社」の約100万円の業務用スキャナを借りてスキャニングもしていましたが、やはり個人レベルで使用するスキャナとは、処理速度も機能も格段に違いましたが、やはり、それなりの仕事をこなすには、それにみあったスキャナが必要になります。

メーカー選択基準

スキャナのメーカー選択の決め手は、最終的には「好み」や「予算」の問題になると思いますが、個人レベルで使用するスキャナなら、シャアの高さとサポート面から考えると、「キヤノン」「エプソン」が無難と言えます。

加えて、各メーカーの販売台数の差はありますが、もともとカメラのメーカーなどレンズを取り扱っているメーカーの製品なら心配はないでしょう。スキャナー、コピー機、プリンタなどは、読み取りのレンズを使うので、レンズに関連した老舗企業は独自の技術をもっており、この手の分野では一目置かれる製品を出しています。

最低限おさえておきたいスキャナの仕様

主に下記の点に注意して、スキャナの性能を比較します。プリンタの読み取りと同様の仕様がほとんどです。

【スキャナの仕様に関する用語】
用語 解 説
dpi
(ディー・ピー・アイ)
「dpi」は「ディー・ピー・アイ」と読み、読み取りの解像度をあらわす単位になります。

「dot per inch (ドット・パー・インチ)」 の略で、1インチ四方(「約2.54cm四方」=「1辺が約2.54cmの正方形」)に何個のドットを打つことができるかを表しています。

文字や絵を点の集合として読み取るので、dpiの数が大きいほど解像度が高く、細かい緻密な読み取りができるスキャナということになります。

プリンタ同様、例えば、解像度が「5760×1440 dpi」と表現されるのは、縦横の方向によって解像度が異なるためで、ヘッド送りの構造上、横方向の解像度の方が縦よりも上げやすいという事情があるため、縦横のドット数が異なります。

スキャン(読み取り)する際、解像度を上げ過ぎると読み取り速度が非常に遅くなるので「適切な解像度」でスキャンするよう注意しましょう。
USB 1.1
USB 2.0
「USB (ユー・エス・ビー」は「Universal Serial Bus」の略称で、パソコンと周辺機器をつなぐための統一規格のことです。

現在、パーソナルユースのプリンタを含むほとんどの周辺機器はUSB配線によりパソコンと接続することができます。USBの場合、電源が入ったままでもケーブルの抜き差しができるなど使い勝手がいいと言えます。

データ転送速度は、従来の「USB 1.1」は最高速度が10Mbps、後継規格の「USB 2.0」は最高速度が480Mbpsと、より高速なデータ転送が可能となります。現在もUSB規格は複数混在しており、2つのUSB規格対応のプリンタもあります。また片方のUSB規格ということもあります。

データ量が多いなら「USB2.0」を選択するのが無難ですが、個人レベルで印刷するのであれば、「USB1.1」で不満を感じることはまずないでしょう
フィルムスキャン スキャナによっては、従来のフィルム式カメラのネガやポジをスキャンしデジタルデータ化できる製品もあります。「フィルムスキャン」機能だけの製品もあるので、フィルムをスキャンする必要がある場合は是非この機能のある製品を選びましょう。
CCD
CIS
「CCD」と「CIS」は、スキャナーの読み取りセンサーの違いを表しています。一般的に「CCD」のほうが読み取り解像度が高く、雑誌のとじしろ部分など、スキャナーのガラス面に密着できない部分も、くっきり読み取れます。「CCD」のほうがやや有利ですが、よほど細かい読み取りをするのでもなければ、気にしなくてもよいでしょう。

「CIS」は低価格に搭載されていることが多く、価格が高くなるにつれて「CCD」搭載になる傾向があるようです。
OCR 「OCR (Optical Character Recognition)」は「光学文字認識」と言い、書籍などの文字をスキャンし、スキャンした画像をテキストフォーマットに変換する機能やソフトになります。

例えば、書籍や書類を部分抜粋し新たな構成で文書データを作る場合、「OCRソフト」を利用すれば、スキャンした文字をデジタル処理して、ワープロ感覚で文字編集できるので便利です。
TWAIN 「TWAIN」は、スキャナなど画像入力機器とアプリケーションの間を取り持つプログラム統一規格のことです。
オートシートフィーダー 「オートシートフィーダー」は原稿自動送り装置のことで、シート原稿を多量に自動スキャンしたい場合に便利です。

関連した用語として、多量の文書スキャンできるスキャナーのことを「ドキュメントスキャナー」と呼ぶこともあります。

本解説がスキャナ購入の参考になれば幸いです。

【自社/他社スキャナ(プリンタ複合機も含)を取り扱いしているパソコン直販メーカー系】
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