大口瀬戸横断ツーリング

 本日は石川県唯一のカヌーショップ「カヌーあいらんど」が河内村から穴水町曽良に移転して、そのオープン日を記念して、海からカヌーあいらんどを訪問すると言うことにした。
 穴水町曽良は能登島の北東端にある祖母ヶ浦から大口瀬戸を隔てて直線距離で約3kmの所にある。見た目ではすぐそこという感じ。
 出艇地点は能登島のソワジ浦に設定した。祖母ヶ浦より3km程南寄りだが、ツーリングの距離としてはちょうど良いだろうし、ここは出艇し易いというのが理由。

 海に漕ぎ出したところ。海面は至って静かである。フネのバウの前方に見えているのが祖母ヶ浦。その左にボーッと見えているのが穴水町曽良付近である。
 ソワジ浦と祖母ヶ浦の間のこのあたりの入り江にはイルカが住みついているそうで、しばしば目撃されるとのこと。去年目にしたイルカもここの住人なのかもしれない。それにしてもイルカが住み着くことができるほど餌となる魚がたくさん住んでいるのであろうか。
 確かに釣り人は結構いるけれど、そんなに釣れているようにはどうしても見えない。

 大口瀬戸の真ん中辺から見た穴水町甲方面。七尾北湾の富山湾への開口部で、ちょっと東とか西とかの風が吹くと、結構波が立つのであるけれど、私の普段の行いの良さを象徴してか、本日は本当に静かである。
 パドルを動かしていると自然と鼻歌でも出てくるような雰囲気である。
 実は途中、穴水町曽良の場所を見誤っていて、もっと富山湾寄りに向かって漕いでいた。途中で間違いに気づき、あわてて方向修正したのであった。

 前方に見えるのが穴水町曽良の家屋のたたずまい。コンパクトな集落である。ここはちょっと狭い入り江っぽくなっているのだけれど、漁船の出入りが結構あるので、カヤックは中に入らないこと。中に入っても結構水深の浅いところがあるし、そういうところには決まってカキ殻があってフネの底がざりざりになってしまう。
 カヌーあいらんどに行く為にはこの写真の左の方にあるスロープ横の砂利浜に着艇して、集落の中を妙な格好を披露しながら歩くのがよろしかろう。

 そういえばNEWカヌーあいらんどの写真が一枚もないが、だんだん風が強くなる雰囲気があったので、早めに引き上げることにして、これはその帰り道に立ち寄った能登島水族館沖の水越島である。海底の色がきれいである。そういえば結構大きな魚が泳いでいるのが見えたな。
 この島の方に来るということは、実は遠まわりなのであるけれど、西寄りの風にスターンが押されてフネが西の方を向きたがったのと、横波を受けるのが嫌だった為に、楽なコースを選んだ結果なのである。

 で、出艇地点のソワジ浦に戻ってきて、愛艇の記念写真である。今回は一人での行動であったし、一応海峡横断と言うことで、スペアパドルも持って出た。ホント言うととても使う気になれないようなクソ重いパドルなのであるが、緊急時には充分その役割を果たしてくれることであろう。
 総漕行距離は約14km、漕行時間は約2時間20分であった。
 今回の漕行場所と航跡地図はこちら。