Twin Shock Trial 1988 in Tanazawa
 1ラップ終わって戻ってきたところだと思う。雨は降る降るずぶぬれなんだけれど、それなりに元気なようでVサインを出している。
 大体が、保安部品をつけていないトライアラーでの競技参戦はこれが最初で最後であった。
 岩を乗り越えるわたくし。それなりの格好に見えるであろうが、多分岩にガツンとかアンダーガードをぶつけているに違いない。
 前の日に白く塗った前後フェンダーがストロボに映えるのであった。
 セクションを行くわたくし。後ろで他の競技参戦者に見られているのがこそばゆい。そんなにうまくないんだから、じっと見つめないでくれぇ、って感じ。でも、当然走っている時にはそんな事は気にしていられない。
 セクションカードにパンチをもらっているわたくし。オブザーバーの人も雨の日は大変です。
 なんとなく自分の顔が笑っているのは、5点をもらっての照れ隠しか、望外のクリーンが出ての喜びの顔か、今となってはわからない。
 にわか仕込みのTL125。それなりに格好よくできていると思う。
 シートはアルミ板をたたいて曲げた上にネオプレンゴムを貼ったもの。サイドカバーにあたる部分がないのが不満であったが、時間がなったので仕方がない。
 サイドスタンドはむりやりスイングアームに溶接してくっつけた。TLR200用のスタンドをむりやり形を変えて左スタンドから右スタンドにしたという代物。おかげでスイングアームが若干曲ってしまった。
 リアビュー。
 シンプルなレンサルのハンドルまわり。なかなか、格好よろしい。
 このバイクは今も某所に置いてあるが、半野ざらし状態なので、どんなことになっているのやら。もったいないと言う気もしないでもないが、今さらこいつをいじくる気にもなれないだろう。
 ツインショックトライアルに参戦していたとってもきれいな古いブルタコ。
 ここまで古いと実戦に参加しているのを写真でも滅多に目にしたことはない。この後に発売されたブルタコシェルパというトライアラーはよく目にしたこともあり、非常に格好がよく思え、ほしいバイクの一台であった。その当時は高嶺の花も良いところであったが。
 で、今乗っているトライアラーがブルタコの血筋を引いたバイクであると言うところにも因縁を感じる。

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